※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーなど、見るからにアクションスターは結構いる。

しかし、この『ボーン・アイデンティティー』のアクションスターはマッドデイモン。

このクセのない好青年がキレっキレのアクションをし、ド派手なカーチェイスを繰り広げる、その意外性が魅力の1つであろう。

マッドデイモンが演じる主人公ジェイソン・ボーン。

冒頭、ボーンが漁船に救助されるところから物語は始まる。

漁船の医師が介抱するのだが、ボーンの体には銃創があり、ただ事ではないことが演出されている。

しかも、お尻にはカプセルが埋められていて、そのカプセルが放つ光にはスイス銀行の口座番号が表示される特殊なものだった。

さらに、記憶も無くしているから大変だ。

とりあえず、特殊カプセルにあったスイス銀行に向かうボーン。

スイスに着き、銀行が開くまで野宿をする途中で、警察に咎めれそうになる。

しかし、体が勝手に反応し警察を瞬殺するボーン。

そして、銀行が開き口座の貸金庫を確認すると、なんとそこには数か国分の大金と偽造パスポートが。

自分は一体何者なのか?

一般市民でないことだけは確かなのだ(笑)

 

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パリでのカーチェイス

銀行で金とパスポートを手にしてから追われ続けるボーン。

CIAやら、警察やら、ヒロインのマリーと共に逃げ回るのだった。

中盤で訪れるパリでのカーチェイスは圧巻。

マリーが乗っていたローバーミニで、細い道をガンガン突っ走る。

階段を下りたり、逆送したり、はちゃめちゃだ(笑)

このカーチェイスこそ、ボーシリーズの代名詞になるのである。

また、国によってその街並みをうまく利用するアングルも素晴らしい。

 

別荘での戦い

マリーと昔付き合っていた男の別荘で休もうとするボーン。

しかし、すぐに暗殺者は追いかけてきた。

ここでの戦いは緊迫感の連続だ。

ボーンは家をでると、まず車をショットガンを撃って破壊する。

その煙で照準をズラし、一気に森へ走っていく。

ライフル銃の弱点をしっかり知っているのだ。

そして、草むらへおびき出し、倒すのである。

あえて空へ撃って、鳥で足音を紛れさせたり、瞬時に考える作戦が凄い。まるでマスターキートンだ(笑)

近距離でのアクションも凄いが、こういった遠距離の銃撃戦&駆け引きもしっかり魅せてくれるのである。

 

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CIAが怖すぎる

この『ボーン・アイデンティティー』では、ジェイソン・ボーンがCIAが作り上げた暗殺者であり、ボーンが極秘任務を失敗したことが描かれている。

それは暗殺の標的となった人物を始末しようとした時に家族がいたからである。

CIAから冷酷な暗殺者に作り上げられたボーンであったが、心の葛藤はしっかり残っており、CIAのマインドコントロールの恐怖が伝わるようになっている。

都合が悪くなれば、何の躊躇もなく始末しようとするCIAの設定はかなり衝撃的だ。

そして、ボーンの始末が失敗すれば、そのCIA(コンクリン)も始末される。

あれだけのスタッフが、何の罪悪感もなくボーンを抹殺に関わるのか?ちょっと疑問だが、CIAの闇の部分がリアルに感じられる。

また、暗殺者を作り出し国を守る計画「トレッドストーン」も本当にあるのではないか?疑いたくなってしまう(笑)

ただ、3000万ドルも使って育成した暗殺者が子供や家族を思いやるなんて、かなりおバカな話として観ることもできてしまう。

アクション映画が好きな人にはおすすめの作品である。

 

【ボーンシリーズまとめ】

▼パート1:ボーン・アイデンティティ

映画「ボーン・アイデンティティー」の感想・ネタバレ(82点)カーチェイスはパリの街並み!車はローバーミニ

 

▼パート2:ボーン・スプレマシー

映画「ボーン・スプレマシー」の感想・ネタバレ(84点)今後はインドとロシアでカーチェイス

 

▼パート3:ボーン・アルティメイタム

映画「ボーン・アルティメイタム」の感想・ネタバレ(85点)ニッキーとの新コンビで結末はどうなる?

 

▼パート4:ボーン・レガシー

映画「ボーン・レガシー」の感想・ネタバレ(80点)ジェレミー・レナーもレイチェルワイズも素晴らしい!

 

▼パート5:ジェイソン・ボーン

映画「ジェイソン・ボーン」の感想・ネタバレ(79点)最新作は、さすがにネタ切れ?今度は父親の話

 

 

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