※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

『ブリッツ』はジェイソン・ステイサム主演の映画の中でも見どころが多い作品だ。

まず、本作では男(ゲイ)とコンビを組む(笑)

この辺が結構斬新である。

いつもだったら、1人で淡々と仕事をこなす暗殺者の役や、途中までコンビを組むが最後は始末したり、孤高の帝王的な役が多い。

しかし、本作では相方と「意気投合」してしまうのだ。

もちろん、友情とか、青臭いものではない。

しかし、ラストはコンビと2人で協力して事件を闇に葬るのである。

このコンビの続編はぜひ観てみたい(笑)

 

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ラストの犬はどういう意味?

主人公ブラント(ジェイソン・ステイサム)は、犬2匹を使ってある男を襲わせる。

この男が誰なのかわかりにくいようだ。

この男は、新聞記者のダンロップである。

サングラスをかけているので解り難くなっている。

ブラントはダンロップに批判記事を書かれてきたので、その仕返しなのである。

犯人であったブリッツが警察犬を焼き殺した動画をアップし、そういった警察の不甲斐なさなども新聞でガンガン攻撃していたのである。

とにかくねちっこい男なのだ(笑)

 

コンビプレーが最高!

ブラントは新任警部補のナッシュ(パディ・コンシダイン)と捜査をすることになる。

ナッシュはゲイなのだが、感情的な所もあり、ブラントも波長が合うようだ。

こうして、凶暴なブラントと、冷静なナッシュのコンビが誕生するのである。

この2人はとにかくラストが最高。

犯人であるブリッツを追いつめ、法の外で裁きを与えるのである。

まず、ブリッツがブラントを狙う為、ロバーツの警察服を着て葬式に参列するのを予想する。

ブラントはその場から離れ、駐車場におびき出すのである。

そして、警察服を着ていることから、「ブリッツのせいにされる」と皮肉たっぷりに語るのだ。

証拠不十分だったブリッツを見事に制裁するのであった。

まぁ、ここは正当防衛でも十分であろう。

とにかくブラントとナッシュが協力する点がクールなのだ。

 

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不条理な刑事

ブラントはとにかくぶっきらぼうで不条理だ。

ネタを金で渡そうする奴には、暴力でネタを吐かせる。

しかも、そのレストランでの会計も払わせる(笑)

不条理だ。

また、人の家で酒をみつければ、とにかく飲んでしまう。

ジェイソン・ステイサムの映画で酒を飲まない作品はないのではないか?

ただ、ウイスキーを飲むのがめちゃくちゃ似合う(笑)

 

サスペンス的な要素は?

本作は、犯人が警察を1人ずつ始末していくというサスペンス作品となっている。

なぜ、警察を始末するのか?

この犯人の動機などが「引き」になるのだが、昔逮捕された警官への報復が動機となっている。

それほど深みのない動機なのだが、この犯人であるブリッツがサイコ野郎で頭がキレる。

現場には証拠も残さず、犯行後は悦楽に浸る変態。

また、自分の情報を新聞記者に売ろうとする愉快犯でもある。

ただ、やはり犯人に魅力はなく、とにかくジェイソン・ステイサムの凶暴っぷりに焦点をあてた映画なのである。

よって、サスペンス的要素や、ストーリーにはそれほど深みはない。

 

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