※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
天才スリ師と無鉄砲なCIA捜査官のコンビで繰り広げる爽快なサスペンス映画である。
このコンビの設定ですでに面白い展開が期待できる。
スリ師のマイケル(リチャード・マッデン)は、腕はいいのだが少し気弱なところがあり憎めないキャラ設定。
そして、いかにも一匹狼で無鉄砲なCIA捜査官ブライアーを演じるのがイドリス・エルバ。
このイドリス・エルバの存在感は凄い。
『パシフィック・リム』や『アベンジャーズ』でも素晴らし演技をしていたが、こういった役も見事にマッチしている。
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さらに、彼氏にそそのかされ知らずにテロ活動の道具にされていたゾーエを演じるシャルロット・ルボン。
彼女もめちゃくちゃキュートだ。
これだけ個性が強い3人が終盤でまとまっていくのがとくかく爽快なのである。
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あらすじ
スリにより時計やパスポートを盗み生計を立てているマイケル。
作品の冒頭では、見事なスリのテクニックが堪能できる。
そして、活動家の彼氏に騙され爆弾の入ったバックを置いてくるよう誘導されるゾーエ。
誰もいないビルと説明を受けていたのだが、ビル内には働く人々の姿があり、話が違うと困惑するのであった。
そんな中、大切そうにしているゾーエのバックを盗むマイケル。
中身をみると、金目の物はなくすぐに捨ててしまう。
すると、その瞬間にバックは爆発し4人が死亡するという大事件に発展していくのであった。
防犯カメラの映像からマイケルが割り出され、容疑者となってしまうのだ。
そして、マイケルを追いかける役がCIA捜査官ブライアーなのである。
この様に、バックを盗まれたゾーエ。バックを盗んだマイケル。爆発事件を追うブライアーという見事な三角関係が生まれ、物語にどんどん引き込まれていく。
スリのテクニックがもう少し欲しかった
この映画非常に面白いのだが、凄腕スリ師をもう少し活躍させてもよかったと思う。
何もスリだけではなく、心理トリックなどを使ってブライアーと融合させるアイディアがあれば名作になっていた可能性が高い。
また、マイケルはスリのテクニックが高いのに、少し知性の高さなどがあまり描かれていない。
どちらかというと、臆病で騙されるようなキャラとして描かれている。
例えば、ラストの銀行前で市民を煽動したのも結局ゾーエ。
ここはマイケルが人の心理を使い、スマートに解決して欲しかった。
メモリーをスったシーンは良かったが、この辺しか見せ場がなく残念である。
イドリス・エルバとジョゼ・ガルシアの存在感
本作はイドリス・エルバの存在感がやはり見どころだ。
屋根の上を走り回ったり、爽快なカーチェイスシーンも迫力満点である。
こういった実際のアクションでも素晴らしい演技をみせてくれる。
また、真犯人役のジョゼ・ガルシアもよい感じ。
キャスティングを確認しないで本作を観ると「えっ?ロバート・ダウニー・Jrが出てるの?」と間違えてしまう。
そう、あのアイアンマンで有名なロバート・ダウニー・Jrだ。
この2人がめっちゃくちゃ似ている。
なので、真犯人として箔も十分だと勝手に思ってしまうのだ(笑)
刺激の強いシーンもほとんどなく、非常に観やすい作品でありオススメだ。
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