※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

エディ・マーフィが人間型の宇宙船となって暴れまわるSFコメディ『デイブは宇宙船』。

人間型の宇宙船というユニークな設定であり、中にはたくさんの宇宙人がいて操縦しているのだ。

宇宙船の外観はエディ・マーフィであり、中で操縦している船長もエディ・マーフィである。

また、あくまで宇宙船なので、宇宙から地球にやってくるときもエディ・マーフィのまま着陸する(笑)

頭から地面に突っ込むシーンで笑えれば、最後まで楽しめる作品になると思われる。

逆に、この頭から地球に突っ込むシーンがハマらないと、その後もきつくなる可能性が高い。

 

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ロボットの演技がうまい

この作品の見どころはエディ・マーフィが宇宙船であるロボットの演技をするところであろう。

これが本当に上手く、質感なども人工的なロボットのようにみえてくる。

もちろんCGを使っているシーンもあるが、さすがコメディ界のレジェンド。どんな風に関節を曲げれば視聴者が笑顔になってくれるのか?この男はすべてお見通しなのである。

このように、宇宙船自体のエディ・マーフィはよい演技をしている。

しかし、宇宙船の内部となると、少しダレる。

まず、意味のないキャラが多すぎる。

また、急にクーデターを起こしたり、少し強引な展開になるのが残念だ。

徐々に地球人の文化にインスピレーションを受けるのだが、支持するグループと支持しないグループにわかれ争いが勃発する。

よって、本作に出てくる「敵役」は内部の人間ということになる。

これが余計にスケールを小さくさせてしまい、少し退屈になってしまう一番の原因を作っている。

例えば、ジョシュ少年をいじめていたいじめっ子の親を悪役に設定し、オーブの存在を知ってそれを悪用しようと企む。

それをロボットの中でドタバタしながら阻止していくような流れの方が、スケール感が出せたと思われる。

 

子供と観られるコメディ

この様に、内容はストレート過ぎるが随所に散りばめられたコメディ要素は流石である。

ラスト、ジョシュがスタンガンでパワー回復さえるシーンがツボだったりする(笑)

この様に、ジョークも刺激的でブラックなものも少なく、子供とも安心して観られるようになっている。

最近のハリウッド映画は「伏線」とか「爆発」や「刺激」が盛り過ぎていて、人によってはかなり疲れを感じる作品が多いと思われる。

その点、本作『デイブは宇宙船』は内容もジョークもわかりやすく、ある意味「癒し」が得られる作品となっている。

ハリウッド映画の刺激に慣れ過ぎてしまい、危険を感じたら(?)オススメしたい映画だ。

 

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