※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

2001年にブロードウェイで公開されたミュージカルを映画化したのが「マンマ・ミーア」だ。

ABBAのヒット曲を中心に、美しいトロピカルな島で繰り広げる親子の物語。

しかし、親子といっても主役のドナ(メリル・ストリープ)はシングルマザー。

そんな中、娘のソフィ(アマンダ・サイフリッド)は母であるドナの昔の日記をみつける。

そこには自分の出生の秘密が・・・

なんと、父親候補が3人もいるのである。

当時、ドナは3人の男性と出会いと別れを繰り返し、ソフィが誰の子供なのか自分でもわからないのである。

そして、ソフィも20歳となり結婚することに。

結婚式で、どうしても父とバージンロードを歩きたいソフィは、父親候補3人に招待状を出すのであった。

 

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正直ボクはつまらないと感じた

美しいトロピカルな楽園、そして爽快なABBAの音楽。

最初の20分は現実世界を忘れるほど、この映画の世界観に引き込まれた。

3人の父親候補というアイディアも素晴らしい。

どんな展開になるのかワクワクする。

しかし、30分以降は目が慣れ、テンポも遅く減速。

物語の展開も少なく、5代目ジェームズ・ボンドがどんどん重くなる。

島の中という制限もあり、スケールは小さくなる一方。(舞台が土台なので仕方ないが)

ただ、誤解してほしくないのが歌やダンスは素晴らしかったということだ。

メリル・ストリープもうまいし、出演者の歌唱力やダンスに文句はない。

アマンダ・サイフリッドもめちゃくちゃカワイイ。

ただ、上記のようにトロピカル&ミュージックと父親候補が3人という素材以外、物語の緩急が一切ない。

後半になると、ドナが淫乱ではないという演出が少ないので、かなりイラッとする。

父親候補の3人と真剣に恋をしたのだろうが、もっとそこの理由を効果的に演出してくれないと、最後まで感情移入できないのである。(歌で伝えいるシーンもあるが)

そして、ソフィの結婚は中止し、旅に出ると言いだし、母は5代目ジェームズ・ボンドと結婚する。

自分が正しいと思える道を、力強く生きるというメッセージは得られるが、細かいプロットがボクには合わなかった。

男性と女性で受け止め方も変わると思う。

 

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