※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

フランス国王ルイ16世の王妃として、教科書にも載っているマリー・アントワネット。

そういった伝記的なものには「悪い人」として描かれることが多い。

そんなマリー・アントワネットを多少忠実に描いたのが本作だ。

必ずしも歴史的忠実には描かれていないのだ。

だからこそストーリー的には、誤解を恐れず言うとさほど面白くない。

当時の再現性を楽しむ映画であり、生のヴェルサイユ宮殿やアカデミー賞の衣装デザイン賞をとったセットにうっとりできればよいのである。

ただ、ソフィア・コッポラさんのファッションセンスと音楽センスが合えば最高だが、ん~・・・

 

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あらすじと感想

オーストリアとフランスの同盟関係強化、つまり戦略結婚として、14歳という若さでフランスに嫁いだマリー・アントワネット。

この導入部分で「掴み」はスムーズだったが、中盤からペースダウンしてしまう。

ここから努力して、国民の支持を得、フランスを良い方向へもっていく・・・という物語なら面白いのだが、事実はそうではないのだ。

当時のしきたりや、衣装、習慣など、見どころは多いが、物語への引き込みはイマイチ。ファッション雑誌の延長としてみれば100点かもしれないが・・・

実際のマリーアントワネットは、軽率で、わがままな性格であり、税金の無駄遣いをしまくるので、まったくキャラに共感できない、という方も多いと思われる。

14歳で嫁いできたときは同情するのだが、そこから好き勝手やっていく様は、同情したのも忘れてしまうほど悪女になっていくのである。

ただ、これらはフェイクニュースとも言われていて、そこまでの悪女ではないという意見もある。

ただ、王政に対する民衆の不満が爆発していたのは事実であり、少なからずマリー・アントワネットの影響もあったはずだ。

最終的には「ギロチン処刑』になってしまう。

上記が歴史的な背景であるが、どうせなら、映画はフィクションとして、もう少し共感できる内容の方がよかったと思う。

 

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