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※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

ポスターだけを見るとラブストーリーを連想させる作りだが、なかなかどうして様々な感情を揺さぶってくれる傑作映画である。

今までにないような見終わった後の不思議な感覚はなかなか味わえないので、ネタバレになる前にぜひ観ていただきたい。

監督は『ギルバート・グレイプ』でお馴染みのラッセ・ハルストレム。

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そして脚本は『きみに読む物語』のニコラス・スパークス。

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この2人がとんでもない映画を作ってしまったのだ。

切ない映画ランキングでも上位に食い込むほど切ないのだ。

登場人物全員が切ないから困る(笑)

主役2人のラブストーリー、失った母への家族愛、そしてその母とケイティの友情。

母を失った悲しみによって、父に対して反抗的になったしまった息子ジョシュがラストに「ママが恋しい」と泣くシーンはボロ泣き必須!

同じくらいの子供がいる方は、確実に号泣してしまう映画である。子役が素晴らしすぎるのだ!

そして、その感動が押しつけがましくない点も素晴らしい。

最後はファンタジー的な要素も入ってくるのだが、全然不自然ではなく清々しいのだ。

アレックスの妻の手紙は読む前から泣けてくる。

死期を悟り、子供達のそれぞれの節目に向けて手紙を書いていたのである。

「入学式の前日」「結婚式の前日」とか、もう何が書いてあるのか想像するだけで泣けてくる。

そして、自分の代わりになってくれる「新しい彼女へ」という手紙で、とんでもない衝撃が待っているのである。

こういった傑作に出会えた時は、本当に幸せな気分になる。

 

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主役2人が魅力的

 

本作の成功は主役2人が魅力的な点だろう。

男性から観たら、ケイティはもちろんかわいいし守りたくなるキャラクターである。

そして、女性から観たら、アレックスは男前であり家族想いで魅力的なキャラクターに映る。

そして、2人とも困難を乗り越えようとする姿勢が伝わってくるのである。

アレックスは失った妻の代わりに何とか子供を育てようと頑張る。

また、ケイティは何かの事件に巻き込まれ、新しい人生を切り開こうとしている。

こういった2人のキャラ設定によって、最後まで共感が続くのである。

 

サスペンス要素が強力なフック

そして、本作を最後までのめり込んで観てしまう最大の理由は冒頭のサスペンス要素である。

なぜケイティは逃げているのか?

冒頭にいた男は誰か?

これが後半にならないとわからないのである。

そして執拗に追いかける刑事。

一体どんな事件なのか?どんどん引き込まれてしまうのだ。

 

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ジョーが幽霊という最高のオチ!

『セイフヘイヴン』の最大の見どころはラストの畳み掛けであろう。

執拗に追いかける刑事が、実はケイティの夫だったというサスペンス的な衝撃。

家が焼かれてしまい、悲しみの感情をやっと爆発させる息子ジョシュ。

そして、ケイティに親切にしてくれていた隣人が実はアレックスの妻ジューが幽霊であったとう衝撃。

このラストのどんでん返しは全然アリ!

むしろ、こういった映画を待っていた。

例えば、同じ設定であった場合、天国に行ってしまった妻の想いは当然分からない。

新しい彼女(主役)ができて本当はどう思っているのか?都合のよい解釈をするしかない。

しかし、本作はそれを具体的に表現してしまったのだ。

つまり、ゴーストとなって彼女(主役)と関わらせ、視聴者にも「先立ってしまった妻も応援している」と直接的に表現しているのである。

この発想はコロンブスの卵で素晴らしい。今までになかった魅せ方である。

この様に、先立った妻が超具体的に2人を応援していることを表現することで、なんの障害もなくハッピーエンドを迎えられるのだ。

そして、それらを支える音楽もまた素晴らしい!

 

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