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※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

この映画は評価がわかれる作品だと思う。

普遍的なテーマである「愛」と「夢」がモチーフなのだが、「夢」の比率が高いので感情移入できない人も多いのだ。

つまり、「夢」を追いかけたことがない人は、恐らく「つまらない」と感じるだろう。

高校か大学を卒業して、普通に就職をしてしまった人にはピンとこないように仕上がっているのだ。

安定も、お金も捨てて、夢を追い求め、ただ、それが「正解」なのかもわからない不安な状況。

自分が信じる道を進むしかないのだが、誰からも理解されず、挫折の毎日・・・

こんな状況にいる主人公の2人が運命的に出会い、恋に落ちる・・・

しかし、「夢」と「愛」は同時に手に入らないのである。

 

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ラ・ラ・ランドのあらすじ

ジャズピアニストで成功を目指すセブ。

ジャズを心から愛しており、大衆を迎合するような音楽には決して心を許さない頑固さがある。

ジャズをもっと理解して欲しいという思いから、自分のお店を持つのが夢だ。

しかし、現実は厳しく、姉のローラからも安定した生活を送るように諭される。

 

 

一方、女優を目指しオーディションを受けまくるも良い結果がでないのが、もう一人の主人公ミアだ。

カフェでアルバイトをしながら、女優を夢見るが、なかなかチャンスに巡り合えない。

 

この2人が運命的な出会いをし、恋をしていく物語だ。

 

夢を追いかける者同士、最初は意気投合し、恋愛を楽しむ。

しかし、この恋愛によってセブは複雑な気持ちになる。

それは『生活の安定』だ。

 

ミアを幸せにしたい、という思いから夢を少し妥協するようになる。

ここは、結構グッとくる。

 

恐らく、同じように夢にもがいていた男性は、これと同じような選択肢にぶつかった思い出があるはずだ。

 

とにかく夢を追いかけるか?

それとも、恋人との生活を選ぶか?

 

セブはあのまま、妥協せずに生活をしていたらどうなった?

生活も安定せずミアを守れたか?

あの分岐点に自分を重ねる人も多いと思う。

 

結局、セブは妥協して本当はやりたくない音楽の道へ進み成功してしまう。

本当の夢からは遠ざかっているが、生活的な安定は得られている。

そんなセブに、ミアは「それが本当にやりたかったことなの?」と問い、口論になってしまう。

そして、ミアは一人舞台を開催するが、まったく客も入らず、楽屋で客の酷評を耳にしてしまう。

完全に自信を失ったミアは実家に帰ってしまう・・・

2人の恋は終わってしまったようにみえた。

 

しかし、一人舞台をみていてた関係者からミアはオファーを受けることになる。

このチャンスをモノにしたミアは大女優になっていくのである。

やっと掴んだチャンス、集中する為にも2人は別れる道を選んでしまうのである。

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そして、5年後・・・

ミアは大女優となり、セブは古き良きジャズのお店を開いていた。

2人は当初の夢を実現していたのである。

また、ミアにはなんと子供まで出来ていた、しかし、それはセブの子供ではない。

 

ある日、ミアが夫と食事にでかける。

偶然入ったお店のロゴマークをみて驚く。

5年前、自分が考えたロゴマークだったからである。

そのお店は当然セブの夢だった店だ。

 

 

ミアに気づいたセブは、はじめて出会った時に弾いた曲をピアノで弾き始める。

ミアと出会ったときからの5年間が走馬灯のように描かれる。

しかし、それは昔を思い出すのではなく、「もし、あの時・・・」というもう一つの世界なのである。

 

もし、あの時ミアとキスをしていれば・・・

もし、あの時バンドの誘いを断っていれば・・・

もし、あの時一人芝居が満席だったら・・・

もし、あの時・・・

 

めちゃくちゃ切ないのである。

 

これは、必ず誰にでもある人生の岐路を思い出す瞬間だ。

もし、あの時こうしていれば・・・

 

それが、極上の音楽と共に再現されるのである。

 

セブとミアは見つめ合い、なんとも言えない表情になる。

悲しみなのか?喜びなのか?後悔なのか?

 

しかし、最後にセブは微笑む。

そして、それぞれ元の生活に戻っていくのである・・・

 

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ミアはなぜプリウスに乗っていたのか?

ミアが自分のプリウスを探す場面がある。

それをセブと一緒に見つけることで、愛が生まれてくるシーンだ。

しかし、なぜミアはプリウスに乗っているのか?という疑問が生まれる。

プリウスって高級車だし、女優の卵のミアはなかなか手がでないのではないだろうか?

実はハリウッドスターでプリウスに乗っている人は多い。

エコに関心があるスターが多いということだ。

レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス、オーランド・ブルーム、ナタリー・ポートマンなどなど、多くのスターがプリウスに乗っている。

 

つまり、これはミアの性格を表しているアイテムなのである。

ハリウッドスターに憧れるミア、彼らの真似をすることで少しでも近づきたいという性格が表現されているのだ。

そして、ミアの乗るプリウスは少し古めの型。

つまり、中古でやっと購入したプリウスなのだ。

 

 

ハッピーエンドか?バッドエンドか?

ラストの別の道をいっていた5年間の回想シーン。

こっちがハッピーエンドだったのか?

セブとミアが結婚し、子供が生まれ、幸せな生活を送る。

それとも現実の通り、当初の夢をかなえ充実した人生を送る。

どっちがハッピーエンドだったのか?

これは分からない・・・

確かに2人とも当初の夢を実現させた。

しかし「愛」を選んでいたら、それはそれで幸せだったのかもしれない。

様々な含みを持たせた「ラ・ラ・ランド」は、興味深い作品であるのは間違いない。

 

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