※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

とにかくポジティブな気分になりたかったら本作『ヘアスプレー』はおすすめだ。

元々は1988年に公開されたジョン・ウォーターズ監督・脚本の映画が元祖である。

そこから、2002年にブロードウェイ・ミュージカルとなり、その舞台版をさらに映画化したのが2007年版「ヘアスプレー」である。

本作の見どころは当然ミュージカルなのだが、出演者が凄い。

出演者の名に「ジョントラボルタ」とあるのだが、なかなか出てこない。

名前も一番前に出てるのに、いつまで経っても登場しないのである。

出演者詐欺か?と思っていたら、「いや、待てよ・・・もしかして!」という考えが。

そう、違和感満載なあの役だったのである。

これにはびっくり(笑)

しかも、ラストでキレっキレのダンスを披露してくれる。

途中でもおかしいと思った(笑)

歌もダンスも上手いミュージカルに適した役者を使っているのに、母親だけ完全に外しているのだ。

そうか!こういう仕掛けがあったのか(笑)

ストーリーも驚きの連続だが、この仕掛けにも本当に驚かされた。

 

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60年代のオシャレなアメリカ

物語は60年代アメリカのボルチモア。

音楽も、ダンスも、ファッションも、全てがアメリカンレトロでワクワクする。

肝心のミュージカルも素晴らしい。

そして、主人公トレイシー・ターンブラッドを演じるニッキー・ブロンスキーも「ぽっちゃり」でいい感じ。

偏見や、差別、過去、未来、などのテーマが中心となり物語は進んでいく。

当時の黒人差別も描かれており、そういった差別に負けない黒人側のキャラクターの奮闘も見どころである。

そして、ぽっちゃり娘の母もなかなかのもの。

実は、この母こそ特殊メイクをしたジョントラボルタなのだ(笑)

最初は全然気が付かなかった。

こんな重要な役なのに、この女優さん誰だろう?と思っていたら、まさかのトラボルタ。

サタデー・ナイト・フィーバーを思い出すほどの、キレのあるダンスを披露してくれるのだ。

 

体形なんて気にしない!

ぽっちゃり体形のトレイシーだが、そんなことは気にしない。

夢はダンス番組に出場し、憧れのリンクと踊ることなのである。

そんな超ポジティブなトレイシーがある日、得意のステップがリンクの目にとまり番組に出演することとなるのだ。

すると、会場は大盛り上がり。

しかも、トレイシーの髪型によりヘアスプレーもバカ売れ状態に。

しかし、トレイシーのライバルとなるアンバーの母ベルマは番組のプロデューサー。

このベルマがトレイシーに対して邪魔をしていくのだ。

しかし、そういった妨害にも負けず、持ち前のポジティブ思考で差別問題や、番組の改新などに加わっていくのである。

 

テンポが良すぎる!

この『ヘアスプレー』はとにかくテンポが良すぎる!

しかも、どんどんミュージカルで物語が進むので、観ているだけで楽しい。

きっと子供もミュージカル部分だけで楽しめるはずだ。

また、コメディ要素も多いので飽きずに上映時間を過ごすことができるであろう。

ただ、ミュージカルが苦手な方もいると思うので、ドラマ的なストーリーは期待しない方がよいかもしれない。

とにかく明るく前向きになりたい時は、非常におすすめの映画だ。

 

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