※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
『デイ・アフター・トゥモロー』は臨場感のあるディザスタームービーの傑作だ。
竜巻で車でも、ビルも吹き飛ばされ、そこから異常な寒波が襲う。
とくに一瞬で建物を凍らせる描写は凄い。
スーパー・フリーズという現象で、飛んでいるヘリコプターのオイルでさえ凍結し墜落してしまうのだ。
しかも、東京なんてテニスボールくらいあるヒョウが降り、頭に当たるわ、建物は破壊するわで、大パニック。
ニューヨークは豪雨と吹雪で外にでればたちまち凍死してしまう。
表紙ポスターのように自由の女神もカチンコチンに凍ってしまう。
そんなことで、冬に観るときは上着をもう一枚羽織ることをおすすめする。
また、地球温暖化の影響が100年後という話ではなく、明日、明後日という緊迫した緊張感もあり、パニックを追い打ちする。
10年以上も前の作品だが、いま観ても映像技術は素晴らしく、CG感も感じさせない迫力だ。
また、地球規模の自然災害であれば『2012』も凄い。
映画「2012」の感想・ネタバレ(87点)天変地異と箱舟、ディザスタームービーの最高峰!
『デイ・アフター・トゥモロー』の様なディザスタームービーに興味があれば、ぜひ『2012』も観て頂きたい。
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簡単なあらすじ
地球の温暖化によって、南極の氷棚が溶け始めてしまった。
主人公である気象学者のジャック・ホールは近い未来、地球が氷河期になることを予測する。
しかし、政府は耳をかさなかった。
まだまだ先の話という認識なのだ。
ところがなんと、その数日後、世界各地で異常気象が発生する。
ロサンゼルスは巨大な竜巻が発生するのだが、中継しているテレビ局員などが一瞬で吹き飛ばされてしまう。
つまり、想像を絶するほどの異常気象なのだ。
そして、竜巻が収まると今度は豪雨、豪雨が収まると今度は吹雪。
建物の中にいても凍え死んでしまうほどの気温になってしまった。
まだまだ先の話だと思っていた温暖化による異常気象。
そのリアリティがあり、観ている方もかなりの恐怖を体験することができるであろう。
ロシアの貨物船が漂流
物語の中盤で、サムが避難しているニューヨークの図書館に、なんとロシアの貨物船が姿を現す。
ニューヨークの街中で、建物を壊しながらやってくる大きな貨物船の描写は圧巻。
そして、この中で薬や食料を探したり、動物園から逃げ出したオオカミとバトルをしたり、作品に広がりを出すのである。
親子の物語
『デイ・アフター・トゥモロー』はディザスタームービーであり、破滅的な映像がメインである。
しかし、物語としては親子の絆を中心に描いている。
ニューヨークにいる息子サムを、父がフィラデルフィアから吹雪の中向かうのである。
建物のなかにいても凍えるほどの寒さなのに、吹雪の中、ニューヨークを目指す父の姿は美しい。
こういった震災時の家族の絆もしっかり描かれているのである。
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