※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
『パシフィックリム』日本の特撮や怪獣をリスペクトしているのがヒシヒシと感じられる映画である。
モンスターではなく「KAIJU(カイジュー)」と呼称され、やはり意図的に怪獣を押してくれている。
だらかこそ、世界でも大ヒットし、日本の一部のコアな熱狂的なファンも生み出したのである。
ウルトラマンや、ゴジラで育った大人は、胸が躍らないはずがないのである
しかし、その為に大きな特徴もある。
それは向き不向きがあるということだ。
つまり「めちゃくちゃ面白い」と感じる人、そして「めちゃくちゃつまらない」と感じる人、こういった両極端に評価されてしまう映画なのだ。
純粋に、怪獣とロボットの戦いが好きな人は100点満点と評価するであろう。
こんな迫力があってリアルなバトルは、子供の頃なんて想像もできなかったからである。
逆に、怪獣やロボットに興味がない人は0点と評価するであろう。
なぜなら、人間ドラマなどなく、戦いにのみスポットライトが当たるからだ。
この様にターゲットを絞り込んでいるのが『パシフィックリム』の凄い所だ。
好きな人は100点、嫌いな人は0点。
これで良いのである。
怪獣モノに興味のない人を無理に迎合して、熱狂的ファンの期待を裏切るようなことはしないのである。
監督の信念を感じる魂の入った作品なのだ。
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あらすじと感想
突如現れた「怪獣」の出現によって、人類は窮地に立たされていた。
アメリカは軍隊を総動員して怪獣を倒すが、その後も怪獣はどんどん出現するのである。
その対策の為、怪獣追撃兵器である「イェーガー」というロボットを開発する。
このイェーガーの開発によって、怪獣を迎撃できるようになった人類であった。
しかし、怪獣もどんどん進化していき、さらに出現頻度も多くなってきていた。
これにより、イェーガーの製造が間に合わなくなってしまい、別の対策をするようになる。
それが「命の壁計画」である。
それは、なんと壁を作って怪獣の侵入を阻止するというアホっぽい対策だったのだ(笑)
主人公ローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)は、かつてイェーガーのパイロットであった。
しかし、怪獣の進化によって倒され、兄を失ってしまった過去を持つ。
そんなローリーであったが、かつての上司であり防衛軍の司令官スタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)に、もう一度スカウトされる。
研究結果によって、怪獣が現れる異世界と繋がっている深海の割れ目「ブリーチ」を破壊すれば怪獣は出てこれなくなると結論づけたのだ。
怪獣が現れる「ブリーチ」という場所に核爆弾を送り込む作戦である。
兄を失ったローリーは、新しい相棒である森マコ(菊地凛子)と共に、もう一度ジプシー・デンジャーに乗り、任務に向かうのであった。
ラスト、深海での戦いは凄い。
海の中で、怪獣とロボットを戦わせるのはかなり難しいであろう。
陸上での戦闘シーンと違い、重量が少ない状態でのバトルに思わず息を止めてしまう。
ストーリーはあまり期待しない方がよいだろう。
しかし、子供のころを思い出して、怪獣とロボットの戦いに胸を躍らせれば最高の映画である。
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