※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
超人ハルクはボクが子供の頃にもテレビで放映されていた。
その頃の超人ハルクといえば、体の大きなアメリカ人が緑色にボディペイントをしているような感じだった。
本作『インクレディブル・ハルク』の様に、めちゃくちゃ大きくなったり、車を振り回すようなことはない(笑)
ただ、凶暴になるハルクに対して恐怖心はあった。
変身すると凶暴になるというアイディアは非常に素晴らしい。
これで優しかったら絶対に面白くない(笑)
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エドワード・ノートンいいじゃん!
アベンジャーズでは、マーク・ラファロがハルクを担当し、そのビジュアル的なことからマークの方が合っているという声もある。
しかし、本作のような単体モノではエドワード・ノートンで大正解だと思う。
あのギャップがよいのだ。
力強い凶暴なハルクと、細身でオタクっぽいエドワードノートン。
この様に、厳(いか)つい感じもしないエドワード・ノートンだからこそ、薬を調合する知的なシーンや、苦悩を感じるシーンが伝わってくるのだ。
そして、変身を止めたいと願う細身のエドワード・ノートンと、変身してさらなる力を手に入れたいと願うムキムキのティム・ロスの対比が素晴らしいのだ。
このダブル対比こそ、『インクレディブル・ハルク』の魅力である。
エドワードノートン→細身デスクワーク型→変身したくない→凶暴なハルク
ティムロス→ムキムキの軍人→変身したい→凶暴なモンスター
リブタイラーもいいじゃん!
エドワードノートンのヒロインとなるのがリブタイラー。
今回の細胞生物学者という設定も意外とマッチしている。
しかも、父親が敵となる将軍様(笑)
これくらいリアリティを無視して、シンプルに徹するのはとても良い。
それにしてもリブタイラーとアンハサウェイは似ている(笑)
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バトルアクションについて
ハルクといえば、とにかくバトルアクションがメインだ。
戦車をぶっ壊し、車をガンガン破壊し、ビルを駆け上がるハルクが皆みたいのである。
ボクは中盤に行う昼間のバトルが好きだ。
やはり画面が明るい方がみやすい。
冒頭のバトルでは、もったいぶって明るい描写にしない。
工場の中で、全貌を明らかにしないままバトルが始まるのだ。
そして、中盤の昼間の戦いで細かい描写が明らかになっていく。
しかし、ラストでのティム・ロスとの戦いはイマイチ盛り上がらない。
必殺技「ハルクスマッシュ」と叫ぶところは、ちょっと笑ってしまった。
普段は言葉をしゃべらないハルクも、技の名前は言えるのね(笑)
ヒクソングレイシーに怒らない方法を学ぶ
怒り、心拍数が上がることで変身してしまうことから、いかに冷静を保てるかを学ぶエドワードノートン。
それを教えているのが、なんとヒクソングレシーである。
独特の呼吸法により、心拍数をコントロールし、怒りを抑えられるのである。
あのお腹をへこませる独特の呼吸法を久しぶりに見た。
それにしても、現役を引退しているのにまだまだ凄い体だ。
ラストはマーベルシリーズのCM
ラストはアイアンマンであるロバート・ダウニー・Jrが登場する。
「生物兵器ではなく、やっぱり機械だろ?」というセリフと、「チームを編成する」などの宣伝をぶち込んでくる(笑)
結構強引なやり方だ、その後、大爆発するマーベル・シネマティック・ユニバースの序章が本作なのだ。
この『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』の成功によって、アベンジャーズも生まれるのである。
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その方向性をリサーチする為にも、本作のシンプルさは大成功だったのではないだろうか?
これによって、老若男女が楽しめるエンターテイメントシリーズがどんどん制作されるのである。
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