※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
グリム童話でお馴染みの「ヘンゼルとグレーテル」のハリウット版である。
アベンジャーズのホークアイとして日本でも人気があるジェレミー・レナーが主演なのだが、日本では公開されなかった映画である。
日本の配給会社が上映ギリギリとなって中止してしまったのである。
収益的なリスクを考慮してだと思われるが、確かにターゲット層が難しい映画ではある。
コメディ&ホラーを融合させたような作品だが、惨殺シーンやグロい描写も多く子供向きではない。
ただ、衣装や武器など、どこか近代的で童話という古臭さはない。
グリム童話で育った大人が、現代風にアレンジされた作品を楽しむというコンセプトだと思われる。
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あらすじ
ヘンゼルとグレーテルは兄妹であり、父と母と暮らしていた。
そんなある日、2人は父につれられて深夜の山奥に置いていかれてしまう。
行くあてもない2人はそこで「お菓子の家」を見つける。
そこには何と魔女が住んでいたのである。
村人たちも恐れる魔法を使う魔女であったが、なんと魔女の魔法が2人には効かないのだ。
そして2人は魔女を返り討ちにしてしまう。
これにより、2人は魔女ハンターとして活躍していくのであった。
お菓子の家で糖尿病になる(笑)
主役に弱点を設定するのは作品を盛り上げる為に必要な要素だ。
本作では主役のジェレミー・レナーが糖尿病になっている。
なぜなら、お菓子の家で甘い物を食べ過ぎてしまったからである(笑)
常にインスリンの注射を携帯し、定期的に注射をしなければならない。
この設定のおかげで、ピンチの時に症状が悪化したり、ハラハラドキドキ感を味わうことができる。
結構グロい
冒頭でお菓子の家にいた魔女を倒すヘンゼルとグレーテル。
その倒し方がいきなりグロい。
その方法とは・・・火あぶり。
しかし、そのおかげで魔女には火あぶりが一番効くということを学ぶのである(笑)
また、魔女が人間を狩る描写などもグロい。
ホラーというよりスプラッター系の演出である。
ジェレミーとジェマ・アータートンが魅力的
ヘンゼル役のジェレミー・レナーはとにかくかっこいい。
アクションシーンも多く、魔女がほうきで空を飛ぶのを追いかけるシーンなどは迫力満点だ。
また、グレーテル役のジェマ・アータートンも結構ハマっている。
美人なのだが、魔女に対しては残虐ファイトをみせる。まるで悪魔超人のようだ(笑)
この2人の絆も見どころであり、なぜ父に置いていかれてしまったのか?グリム童話では単純に捨てられたという設定だが、本作では見事に希望を持たせている。
映画館の巨大スクリーンで観れたら、かなり迫力があって面白かったと思われる。
サスペンスやドラマ的な要素はないが、頭空っぽで観られる良質なエンターテイメントムービーである。
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