※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

ある日突然、空から光の玉が降り注ぎ、それに当たると人間が粉々になる・・・

新しいような、古いようなテーマだが、そこは『プロメテウス』のスタッフが制作とあって流石に見応えがある。

光の玉に触れただけで人間が粉々になるシーンなどは、まさしくホラーである。(宇宙戦争でもあったが)

また、光という「見えない敵」という設定も良い。

しかし、一番残念なのが主人公グループの視点しか描かれておらず、恐ろしく単調に仕上がってしまっている点だ。

例えば、主人公の親のシーンなどを加え、お互いを心配する描写などがあれば全然違う作品になったと思われる。

終始主人公グループしか映し出されないので、物語に奥行きのない単なる映像自慢の映画となっているのだ。

仮に意図的にそうしているとしたら、それは完全に計画ミスだと思う。

やはり、他の地域や、他の人々やそれぞれの家族のパニックを同時に表現することで、スリリング度をもっと増やせたはずだ。

 

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あらすじ

画期的なスマホアプリを開発した主人公であるショーンとベン。

後はモスクワに行ってアプリのプレゼンをして、プロモーション費用を捻出すれば制作者として億万長者になれる段取りであった。

しかし、いざ会場に到着すると知り合いだったスカイラーが自分達が作ったアプリのプレゼンをしている。

アプリのアイディアを盗まれ、先を越されてしまっていたのだ。

失意の中、2人はモスクワのナイトクラブでヤケ酒をするのであった。

そして、開発したアプリで知り合った2人の女性と意気投合し仲良くなる。

しかし、ナイトクラブが突然停電となり、外に出てみると無数の光の玉が降り注いできた。

最初は物珍しい様子で眺めていたが、その光の玉に触れると粉々になってしまい、いっきにパニックとなる。

主人公グループはなんとか地下に逃げ込み、数日待機していた。

すると、外から音が聞こえなくなり、様子を見に行こうとするが・・・

 

ロシアの自警団がカッコイイ映画

外に出た主人公グループであったが、光の玉はまだ存在していて、逃げ延びた人類だけが残っていた。

そんな中、逃げ延びた人間たちで協力するのだが、光の玉は強すぎて、どんどん犠牲者を増やすばかり。

しかし、ある場所でロシアの自警団に出会うと展開は一気に変わる。

なんと、アナログな武器で光の玉を倒すのである。

光の玉は電磁波で出来ており、その中身が姿を現した時に銃で撃てば倒せるのである。

これをロシアの自警団が協力プレーで行うところが見どころかな。

 

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一番美味しい伏線を回収しない失敗(センス?)

光の玉が倒せることがわかり、希望がみえてくる主人公グループ。

そんな中、主人公ショーンが電磁波銃で光の玉を追いつめる。

そして、以前倒した光の玉の残骸で物理攻撃をすると、見事粉々に粉砕したのであった。

つまり、この残骸がこの映画の最大の見どころなのか?と思わせておいて、その後まったく核心に触れていかないのはなぜ?

続編を予定しているのか?

『プロメテウス』的な謎を出して惹きつけているのか?

ラストが全然まとまっておらず、何の解決もしないまま終わるという中途半端さ。

そして、主人公たちもまったく魅力のない中途半端さ。

ストーリーには期待せずSFX目当てであれば少しは楽しめるかもしれない。

 

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