※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

ターミネーター1から10年後の舞台となっているのがパート2である。

サラ・コナーとカイル・リースの間に生まれたジョン・コナーの少年時代がメインに描かれている。

10年前のターミネーターのタイムスリップによってサラ・コナーのみが「審判の日」を知っている。

▼1作目についてはこちら

映画「ターミネーター」の感想・ネタバレ(88点)カイル・リースがもしかして!の瞬間がたまらない

そして、「審判の日」を阻止するために活動するのだが、サイバーダイン社の爆破に失敗したサラ・コナーは警察病院(精神病院)に掴まってしまう。

そりゃ「あと数年後にコンピューターが人類の敵となるから、今のうちにサイバーダイン社を爆発しなければ!」なんと言っていたら、頭がおかしいサイコと思われるのは当然だ。

そんな中、あのターミネーターが再度タイムジャンプしてやって来るのであった。

カイル・リースと死闘を繰り広げたシュワちゃんタイプのターミネーターだ。

あの恐ろしさを視聴者は皆知っているので、シャワちゃんを見ただけでゾッとするのである。

そして、シュワちゃんに続き、前回のカイル・リースの役割となるであろう人物(ロバート・パトリック)がタイムジャンプしてくる。

「今度はこいつがジョン・コナーを守るか?」

「今度の男は一体どんな人物なのか?」

「未来のジョン・コナーの片腕か?」

などなど、様々な想像をするのだ。

そして、ついにジョン・コナーとシュワちゃんとロバート・パトリックが同時に遭遇する。

一体どんな展開になるのか?

すると何と!あの恐ろしいターミネーターであったシュワちゃんが、ジョン・コナーを助けるではないか!

逆にロバート・パトリックがジョンコナーの命を狙っている。

このまさかの「どんでん返し」は当時リアルタイムで見ていた方は、腰を抜かしたと思われる(笑)

前作を見事に反転する展開は凄まじい効果を生み出し、「パート2は絶対にコケる」というジンクスを見事に跳ね除けたのである。

 

スポンサーリンク

 

液体金属という衝撃

こういったSFアクションモノは、やはり魅力的な主人公と魅力的な悪役が重要な要素となる。

まず主人公であり、脂が乗りまくっているアーノルド・シュワルツェネッガーは言わずもがな。

前作から、『コマンドー』や『プレデター』『トータル・リコール』などヒット作を連発し、ハリウッドを代表するアクションスターとなっている。

そして悪役のロバート・パトリックは『ダイ・ハード2』にテロリスト役で出演してはいるが、キャリアとしてはまだまだ。

しかし、それを吹き飛ばすほどのインパクトがあるキャラクターとなっている。

ロバート・パトリックが演じるT-1000は液体金属型のロボット。

銃で撃たれても瞬時に再生し、ダメージを受けてもスグに回復してしまう。まるで水銀のようなデザインは衝撃的だ。

この見たこともないアンドロイドに「ロボット」の機械的なイメージを一瞬で吹き飛ばされてしまう。

機械的なロボット合戦ではなく、水のように姿を変えて戦う戦闘シーンに「未来」を感じるのである。

 

スポンサーリンク

 

ラストは人間との共存を暗示する

シュワちゃんと液体金属性アンドロイドのバトルは見物だ。

シュワちゃんが渾身のパンチを繰り出しても、液体だから痛くも痒くもないT-1000。

そんな中、折れたパイプでシュワちゃんはやられてしまう。

しかし!ここで登場するのが「予備電源」。

キン肉マンで言う所の「火事場のクソ力」である。

これにより再度起動するのである。

そして、グレネードランチャーによってT-1000をぐちゃぐちゃにして、溶鉱炉に落ちていき溶解するのであった。

こうして無敵のアンドロイドT-1000を倒した一同であったが、スカイネットに繋がるテクノロジーを全て破壊する必要がある。

サイバーダイン社が開発のヒントのしてしまった10年前のターミネーターの部品など、すべて溶鉱炉に投げ込むジョン・コナー。

「これで終わりか」と思っていると、なんとシュワちゃんが自ら溶鉱炉に入ろうとするのであった。

そして、悲しむジョン・コナーに対して、「涙の意味がなんとなくわかった」と言うのである。

そして、溶鉱炉に入るとジョン・コナーに教えられたサムズアップ(親指を立てる)をするのであった。

このラストによって、「人工知能怖いよぉ~」というアレルギーから少し解放される。

人間とコンピューターの共存の未来を覗かせる終わり方も、エンタメ映画としては最高の選択である。

液体金属性アンドロイドなんて、後30年経っても新鮮なのではないだろうか?

 

スポンサーリンク

 

関連記事