※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも人気のあるアトラクション『ウォーターワールド』。
その元になっているのが本作『ウォーターワールド』である。
温暖化によって北極・南極の氷が溶け、陸地がなくなってしまった世界。それがウォーターワールドだ。
未来の地球が舞台であり、海の上で生活する人類を描く。
主人公のマリナー(ケビン・コスナー)はミュータントで、耳の裏にエラがあったり、足の指が水かきになっている。
海だけの生活になったらどうなるか?
非常に面白い切り口であり、海上で繰り広げられるサバイバルは非常に見応えがある。
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海上セットは必見!
この映画、セットがかなり凄い。
海の上にセットを作るだけでも大変な労力だし、撮影も相当苦労したと思われる。
撮影場所はハワイ沖だったようだが、このセットの移動だけでも6時間はかかったそうだ。
そして、いつ荒れるかわからない海により、撮影が急に中断することもよくあったようだ。
制作費は1億7500億ドル。
当時大人気だったケビン・コスナーと、海だけの世界ということで話題にはなったが、興業的には大成功とはいかず、それほど評価もされなかった。
しかも、ゴールデンラズベリー賞にノミネートされてしまい、デニス・ホッパーは最低助演男優賞を受賞してしまった。
苦労がみえてくる作品だけに、ちょっと同情してしまうが、所々B級テイストがあり止むを得ないという感じはあるかな・・・
まず、ケビン・コスナーが所有する船。これは素晴らしい。
テクノロジー的な要素は一切なく、木と布と鉄だけで作られた味のある舟だ。
この船で、敵を倒したり、全速力で逃げたり、映画の中でも重要なアイテムの一つとなっている。
こういったアナログな舟が、敵側にも登場していれば評価も変わったかもしれない。
敵はなんと『水上オートバイ』を使ってくる。
えぇ~、水上オートバイ?
ここでテンションが下がる。
アクション的な展開に、やはり水上オートバイが必要と判断したのか?
なんか現代のテクノロジーが入ってきてしまい、いっきに冷める。
ただ、水上のアクションは迫力があってよい。しかし、その結果世界観が崩れてしまうので、やはり水上オートバイはよい選択ではなかったと思う。
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人間的な感情を取り戻す主人公
ケビン・コスナーは環礁(浮遊島)で食料などの調達に立ち寄り、敵の襲撃を受ける。
そこで、ヒロインのヘレンと、少女エノーラと出会い、冒険を進めていく。
しかし、生きるだけでも大変なウォーターワールド。
ケビン・コスナーはエノーラを捨ててしまおうとする。
かなり酷い男だ(笑)
こういった非常な性格はリアリティがあって良い。
海の上で水も食料も足りない、1人でも大変なのに2人の人間を養えるはずがない。
エノーラを捨てるのは正しい選択だ。
ただ、終盤になると敵からエノーラを守ろうとする。
最後は子供の無邪気さに人間らしさを取り戻していくのである。
考えてみらたら、海の上でずっと1人というのは気が狂いそうになる。
ラストはドライランドを発見し・・・
ラストはドライランドに無事に到着して一件落着。
海だけだった映像から、はじめて森が映し出される場面は主人公たち同様に言葉を失う。
自然水もあり最高の楽園を見つけた主人公一同。
この島で暮らせば、もう問題ない。
しかし、ケビン・コスナーは自分がミュータントであるゆえ、陸地では馴染めず、また海の世界に戻っていくのであった・・・
ケビン・コスナーのアクションシーンは非常に素晴らしかった。
ただ、髪が水に濡れると・・・
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