※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
『B級グルメ』というジャンルは、すでに1つの地位を確立されており、お祭りにはもってこいのテーマだ。
そんなB級グルメの対比は何か?
A級グルメである。
よって、今回の悪役はA級グルメ組織であり、A級グルメとB級グルメの戦いという見事な構図を生み出している。
例えば、A級グルメ派からみたら『マヨネーズ』は邪道であり、何でもかけてしまうことは『悪』なのだ。
中盤で、しんちゃん達(かすかべ防衛隊)はA級グルメの刺客に使ってしまい、そこでキャビアを提供される。
しかし、キャビアの味に慣れないしんちゃん達はマヨネーズをかけて食べる。
ここには『どちらが正しい』というのはない。
法律で決められてもいないので、好きな食べ方で食べればよいのである。
そういった『食』へのアプローチは素晴らしいと思う。
A級グルメ信者への皮肉のバランスも良い。
そして、悪役にも『面白さ』と『個性』があり、飽きずにラストまで観ることができるだろう。
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伝説のソースを巡る戦い
物語は焼きそばに使う『伝説のソース』を巡って進んでいく。
焼きそば職人であるソースの健さんが、恋人のしょうがの紅子に『伝説のソース』を持ってくるように頼むが、B級グルメの撲滅が目的であるA級グルメ機構によって、それを邪魔されてしまう。
そんな中、しんちゃん達かすかべ防衛隊が『伝説のソース』をソースの健さんに届けるべく、奮闘する内容だ。
本当はB級グルメに憧れていたグルメッポーイ
世界A級グルメ機構のボスである『グルメッポーイ』。
楽器を演奏するように食事を堪能する変なキャラである(笑)
ナイフやフォークを使い、ソースの健とバトルするが、なかなか強い。
ただ、このグルメッポーイだが、実はB級グルメに憧れていたのだ。
焼きそばなどのB級グルメを食べたかったのだが、両親が厳しく食べされてもらえなかった悲しい過去を持つ。
そんな中、伝説のソースを使ってしんちゃん達が焼きそばを作る。
それを食べたグルメッポーイは「やっぱり美味しいじゃないか(涙)」と、いままでの葛藤を見事に表現し幕を閉じるのである。
挿入歌も良し!
焼きそばを焼くときに流れる挿入も最高だ。
「やきそばの歌~ソース is Love~」という歌なのだが、テンションが上がる。
冒頭ではソースの健さんが焼きそばを焼くときに歌う。
ソースの健さんが歌う時は、サビを結構高めに歌う。
そして、後半でしんちゃん達が焼きそばを作りながら歌う時は、サビを低めに歌う。
この歌を完璧にマスターして、親子で歌いながら焼きそばを作れば、それはもう最高にハッピーなのである。
とにかく、この映画を観終わったら焼きそばが食べたくなるのでダイエット中の方は注意が必要だ(笑)
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