※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
ド迫力のアクション映画で爽快な気分を味わいたいならバトルシップはおすすめだ。
とにかく頭を使わずにワクワク・ハラハラ・ドキドキのエンターテイメントタイムが味わえる。
なぜなら、この映画には作成費が2億ドル以上かかっているからである。
ユニバーサル・ピクチャーズ100周年記念作品ということで、巨額の製作費をかけて作られた作品なのだ。
最もお金がかかるとされている『海』がテーマだけあって、その迫力は圧巻。
エイリアンの地球征服を阻止するだけという、ありきたりな設定でが、このベタ過ぎる設定が実にわかりやすく面白い。
アイディア的な斬新さは一切なく、とにかくCGの迫力で強引に押していく作品だ。
そして、全てが予定調和で最後まで安心してみられる。
グロい描写もなく、アダルト的な描写もない。
人間が殺されるような残虐なシーンも一切ない。
それでも、エイリアンが強いことは十分にわかる演出は、簡単なようで難しく、老若男女が楽しめるように努力されていて好感がもてる。
ただ、残念ながら興業的には失敗に終わっている。
ゴールデンラズベリー賞でも最低作品賞という不名誉な賞を受賞してしまっている。
その理由はただ1つ!
設定が雑だからである(笑)
細かい設定はおかまいなし!
とにかくCGの迫力優先で、イケイケなのである。
ようは、突っ込みどころ満載なのだ(笑)
よって、設定に矛盾を感じることや、細かいことが気になる人は確実に低評価するであろう。
逆に、細かい設定など気にせず、映像を楽しみたいという人は最高の娯楽作品となる。
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リアーナの存在感
リアーナが演じるコーラ・レイクスの活躍は、この映画の見どころの一つだ。
最初から最後まで活躍しまくる。
気が強く、口も悪い海軍兵曹だが、頼りになる。
合同演習の中、サッカーの試合にも男に交じって出場している。
この辺から「この映画にリアリティは求めてはいけない」と教えてくれる重要な役割があるのだ(笑)
初の映画出演だけあり、評価は色々あると思うが、この作品においてはベストキャラだと思う。
エイリアンに殴られても大丈夫だし、第2のシガニーウィーバーとしての素質は十分だ。
浅野忠信も主役級の活躍
ユウジ・ナガタという名前のキャラで活躍する浅野忠信。
序盤から最後まで主役級の活躍だ。
勇気・友情・勝利というジャンプ3原則を満たす為に必要不可欠なキャラであり、主役のホッパーと駆逐艦が沈む途中、部下が全員降りるまで最後まで残るシーンは最高だ。
冒頭でホッパーと仲の悪い所を描き、最後は協力して目的を達成させる。
これぞ、まさに少年ジャンプだ!
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ツッコミどころが多すぎる
圧倒的な攻撃力を誇るエイリアン。
これだけの技術があるということは知能指数も半端じゃないということだ。
ただし、攻撃力以外はアホなレベル。
まず、なぜか攻撃対象のルールが存在している。
エイリアンに危害を加える意志や、武器などが見つかったときは、なぜかスルーしてくれる。
つまり、エイリアンを攻撃しなければ安全は確保されるのである。
ただ、その変なルールのおかげで、エイリアンは結局は全滅してしまう。ハイテク技術がありながら、アホなのか?
しかも、エイリアンと万一鉢合わせしてしまっても、武器や攻撃意志がなければ無視してくれる。
情があるのか?武士道的な美徳なのか?平和主義なのか?
それとも後から人間を利用するから絶滅させないためか?
この辺の演出がないので、エイリアンの思想やキャラ設定が全然ピンとこない。
攻撃しなければ無視してくれることをいいことに、人間たちは不意打ちを企み、結局返り討ちにされるのだが、まったく同情できないのである。
後半では、海軍のレジェンドが登場。
ここは、泣くか?笑うか?心次第だ。(笑)
他にもツッコミところは多々あるが、すべて含めてB級感が漂い、巨大資本の映像と、脚本のギャップに愛しささえ感じるのである。
グロイ描画や、エッチなシーンもなく、子供と安心して大迫力の戦いが観られる点は評価したい。
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