※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

『カリフォルニア・ダウン』は大地震がメインの作品であり、大津波や地割れなどの描写も多い。

よって、東日本大震災や災害によって心に傷がある方は注意した方がよい。(観ない方がよいです)

なぜなら、東日本大震災の映像などを参考に映像を作っているので、リアル過ぎるのである。

 

では、ここから感想やネタバレに入っていく。

主人公レイモンド・ゲインズ(ドウェイン・ジョンソン)はレスキュー隊のリーダー。

ヘリコプターに乗って救助活動をしたり、実績や能力は冒頭で女性を助けるシーンにて表現されている。

そんな中、突如カリフォルニア州を大地震が襲う。

この映像は凄まじい。

地面が割れ、高層ビルがどんどん崩れ落ち、街は大混乱となる。

そんな中、主人公のレイモンドが、妻のエマ(カーラ・グギノ)を助け、そして娘のブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)を助けるという、家族愛がテーマとなっている。

 

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ヘリコプター&セスナ機&水上ボート

この映画はドウェイン・ジョンソンが中心で描かれる。

同じディザスタームービーである『2012』のように「問題提起」があるわけではない。

『2012』の場合は、大震災を予測して助けられる人数が限られていたら国はどう対応するか?というテーマがあった。

その中で、自然災害をド迫力の映像で表現していく展開だ。

しかし、『カリフォルニア・ダウン』は大地震後、どれだけカッコよくドウェイン・ジョンソンが家族を助けるか?がテーマになっている。

なので、ドウェイン・ジョンソンの視点でしか描かれておらず、少しスケールが小さい作品となっている。

ヘリコプターで妻を助け、セスナ機で移動し、ボートで娘を助ける。

こういった様々な乗り物を乗りこなし、ザ・ロックを活躍させる映画だ。

問題提起が全然ないので、家族を救うだけの流れとなり、後半は単調。

地震のリアリティや、津波のリアリティは凄いが、これも後半は言い方は悪いが目が慣れてしまう。

やはり、家族愛の他にも人間ドラマを入れて欲しかった。

 

救助隊の行動としてアリ?

ザ・ロックはたしか救助隊のリーダーだったはず・・・

個別にヘリを使って自分の家族を助けてもいいのか?

一応本部と確認を取っているようなシーンはあったが、結構ごり押しではないか(笑)

途中で市民と会うシーンもあるが、助言らしいことも言わず、救助隊という設定に少し無理がある。

また、妻の恋人であるリディックも、さすがにブレイクを置いて逃げないと思う。

逃げてしまう動機などを、もっと丁寧に描くべきだった。

単純にリディックを悪者にしたいだけで、ヘリコプターの中で仲良くリディックの留守電に電話している様子など失笑だ。

『2012』と比べると、細かいキャラ設定や行動の説得力など雲泥の差がある。

ただ、地震や津波の恐ろしさは、とんでもないほどリアルである。

 

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