※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

子供と一緒に観ていると、自分も子供心に戻って見入ってしまうような作品である。

ドラゴンとの戦い方を練習したり、盾の使い方や戦略の勉強など、何か琴線に触れるものがある。

「頭の中で架空のドラゴンを想像して、戦ったりしてたなぁ~」なんて思いだしたりするのである(笑)

しかし、本作『ヒックとドラゴン』はドラゴンとの戦いがテーマではない。

意思の疎通ができないお互いの誤解によって、戦っていただけなのだ。

そのきっかけを作るのが主人公であるヒック。

ヒックの父は、族長であり立派なバイキングなのだが、ヒック自身は細身でドラゴンと戦えるような力はない。

そんなヒックであったが、自分をバカにする村人などを見返す為に、ドラゴンを退治しようとする。

そして目指すドラゴンは・・・

最も強い「ナイト・フューリー」という種類のドラゴンだ。

教科書には「ナイト・フューリーの姿を見て生きて帰ってきた者はいない」と書かれている。

そして、風貌や弱点などもわからないので「絶対に戦うな」と書かれているほどのドラゴンなのだ。

しかし、そんな危険度マックスのナイト・フューリーに対して、ヒックはまぐれで投石機で迎撃するのであった。

 

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ナイト・フューリー「トゥース」が可愛い!

投石機によってダメージを受けたナイト・フューリーは森の中へ落ちていく。

しかし、それを誰も見ていなかったことから、村人はヒックのホラだと言っておちょくるのであった。

誰にも信じてもらえない為、翌日一人で森の中へナイト・フューリーを見つけに行くヒック。

そこで見たものは、負傷したナイト・フューリーであった。

しっぽにダメージを受けており、飛ぶことができなくなっていたのだ。

教科書でも危険とされるドラゴンを倒せば、たちまち村のヒーローになれる。

しかし、ヒックはナイト・フューリーにトドメを刺すことはできなかったのである。

逆に、ナイト・フューリーの手当や、飛べるように手伝うのであった。

ヒックはナイト・フューリーをトゥース(歯なし)と名付け、関係を深めていくのである。

教科書では超危険ドラゴンとして描かれていたトゥースだが、実はめちゃくちゃ可愛いドラゴンなのだ。

 

グリーン・デス

ドラゴンたちが村を襲う理由は、実は人間を倒すのが目的ではなかった。

ドラゴンたちを支配しているグリーン・デスというボスキャラに食料を運ぶ必要があったのである。

ミツバチの女王のような感じであり、他のドラゴンよりも圧倒的に大きく、恐怖によりドラゴンをまとめていたのであった。

それを知ったヒックは、グリーン・デスを倒せば、ドラゴンたちも村を襲うことがなくなると考えグリーン・デス討伐を目指すのであった。

 

子供心に戻って観れる

ドラゴンを倒すというアドベンチャー、そして経験値を積んでいくというゲーム的な要素。

さらに、共存というテーマや親子の葛藤など、様々なテーマが含まれており、子供心に戻れる映画である。

子供と一緒に観る時に「どうして主人公はこうしたんだろうね?」など子供に質問しながら観ると、子供の感受性を確認することができる。

またグラフィックも素晴らしく、ドラゴンに乗って空を飛ぶシーンなどは圧巻である。

 

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