※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
古代エジプトをテーマにした映画はやはり面白い。
スフィンクスや、様々な神々などネタも豊富である。
そんなエジプトをテーマにした『キングオブエジプト』だが、がっつりとCGも使い古代エジプトの雰囲気をしっかり再現している。
当時のエジプトの街並みや、人々の雰囲気は素晴らしい。
しかし、神々が変身するという設定はどうだ?!
ここで評価が分かれてしまうと思う。
この映画には古代エジプトの神々が登場するのだが、容姿は普通の人間なのである。
しかも「ちょっと大きめの人間」だ(笑)
巨人ほど大きめではなく、普通の人間よりほんの少し大きい。
なんだ、この中途半端な設定・・・
そして、なんと変身をするのである。
これまたキラキラした質感のキャラクターとなる。
変身するなら、大きめの設定とか必要ないと思うのだが・・・
この中途半端な設定により、普通の人間と並んだときの違和感や、CG感が半端ではない。
また、背景はほとんどCGなので、人間として戦うシーンや、ちょっとしたバトルのシーンで人間もCGになる。
これがプレステ4のような映像で、かなり違和感がある。
人間をCGにしてしまうと、やはり何か変な感じがして物語に集中できない。
ただ、そういった所が気にならなければ、アクションアドベンチャーとして楽しめると思う。
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自己中な神が素敵
主役キャラであるホルス神。
この神様が実に怠慢(笑)
宮殿では贅沢三昧で、人間は当然見下す。
「人間の為にこの身を捧げる」なんて思想は一切ない。
しかも、敵役であるセト神に目を奪われてからは荒れる(笑)
その姿は、失意で荒れてる人間そのもの。
主人公ベックと並んだときに不自然に大きい。
神様だから人間モードの時も大きくなければいけない縛りがあるのか?
ここがどうしても気持ち悪くてなかなか引き込まれなかった。
ただ、ホルスがベックに「水入れてこい」と命令し、ベックが渋々水を汲みにいき、唾を入れるのはツボだった(笑)
吹き替えはどう?
この『キングオブエジプト』は、吹き替えに対して避難が集まっているようである。
中でも主人公ベックを担当した玉森裕太さんと、ヒロインであるザヤを担当した永野芽郁さんだ。
一応確認してみたが、それほど酷くは感じなかった。
作品自体、リアリティに影響を受けるようなものではないし、それなら字幕を観ればよいだけである。
渋めの俳優が登場するドラマ系の映画であれば吹き替えの影響も大きいが、アクションアドベンチャーなので、そこは気にしない方が楽しめる。
映像は凄まじい
人間をCGにする違和感はあるが、建物や背景のCGは本当に凄まじい。
オベリスクや、宮殿は圧倒的な迫力がある。
また、バトルシーンも見事である。
太陽神ラーを演じたジェフリー・ラッシュなんかもCGによって、なんか凄く強そうになる(笑)
この神々が身内同士で争うのだが、この辺もさすがに無理がある設定でもある。
ただ、何も考えずに古代エジプトと冒険を楽しめれば最高の映画となる。
「なんか、聞いたことがあるエジプト神の名前だ!」とか、「ジョジョで聞いたことがある名前だ!」とか、楽しみ方は色々である(笑)
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