※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

ロボコップを初めて観たのが小学生低学年の頃。

土曜洋画劇場でよくやっていた印象だ。

CMでは強そうな主人公ロボコップがカッコよく見えて、ワクワクしながらテレビの前に座った。

しかし、主人公マーフィが冒頭でマフィアに惨殺されてしまう。

ここがグロくてトラウマになってしまうシーンだ。

数人のマフィアに銃で撃たれるのだが、手首を飛ばされたり残忍すぎるのである。

笑いながら撃つマフィアなど、小学生低学年だったボクは何ともいえない恐怖や切なさで夜眠れなくなった。

ただ、ロボコップの復讐という観点からみれば、この残虐な描写は必要だったのかもしれない。

また、人間をサイボーグにする為に、演出的にはこうするしか方法はなかったのだ。

 

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暴走ロボット「ED-209」

近未来のデトロイトにおいて、犯罪の増加は非情に問題であった。

そんな中、巨大企業であるオムニ社は警官に代わるロボットの開発をしていた。

次期社長の座を狙う副社長ジョーンズは「ED-209」という警官ロボットを作り上げた。

しかし、その発表のときに「ED-209」は暴走してしまい社員の一人を撃ってしまうのだった。

こういったコンピューターや人工知能のトラブルも一つのテーマである。

そして、副社長ジョーンズの失敗を見逃さなかったのがモートンだ。

モートンも次期社長の座を狙う会社の幹部であり、新しいロボット型警官を開発途中であった。

この新しいロボット型警官は「人間」が必要であり、開発は困難なようにみえた。

しかし、マフィアに惨殺された主人公マーフィの体を使い、ロボコップを完成させたのである。

 

ラストでアンルイスは死亡したのか?

記憶が蘇ったマーフィはクラレンス一味に復讐をする。

ラストの鉄工場はゾクゾク感が凄い。

ここで鉄クズ(スクラップ)になるかどうか?ロボットというテーマにおいて最高のシチュエーションだ。

そんな中、クラレス一味により鉄クズを上から落とされてしまう。

さすがに「それは気づけよ!」とツッコミを入れたくなるが、まんまと鉄クズの下敷きになってしまったロボコップ。

動けなくなったロボコップは胸を刺されてしまうのだ。

すると、かなり苦悶の表情をする。

ロボットだが痛みを感じるような演出だ。

しかし、相棒であるアンルイスの活躍もあり、なんとかクラレス一味を倒すことに成功する。

ただ、アンルイスは「マーフィ…あたし死ぬわ…」という。

そして、マーフィは「大丈夫、また生き返るさ」という。

これってつまり、アンルイスも女ロボコップになるのか?と思うシーンだ。

この後、マーフィはオムニ社に戻り、黒幕だったジョーンズを倒す。

しかし、このラストではアンルイスは登場しない。

あのままアンルイスは死亡したのか?

当初は、アンルイスもロボコップにする予定だったようだ。

しかし、そうするとクドくなり過ぎてしまうので、流れてしまったようだ。

たしかに、あの後アンルイスがロボコップになっていたら、ちょっとコメディ寄りになってしまう。

ちなみに、アンルイスを演じたナンシー・アレンは1979年にブライアン・デ・パルマ監督と結婚。しかし1983年に離婚した。

 

まとめ

冒頭のマーフィ惨殺シーンは恐らくボク以外の少年にもトラウマを与えたであろう(笑)

しかし、SFとしてのテーマはまだまだ斬新だし、30年以上も前の作品とは思えないほどのクオリティである。

アクションシーンや、爆発シーンなど見どころも満載だ。

 

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