※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
映像化が難しいと言われる海底モノだが、「海底47m」の映像はかなりクオリティが高い。
バランス良く海底の暗闇を表現しており、サメの登場もリアルだ。
また、前半で陽気なメキシコの感じを出すことで、海底に落ちた時の絶望感も上手く表現されている。
彼氏にフラれて悲しい→メキシコでトロピカルなどんちゃん騒ぎ→光の届かない海底へ
この主人公の浮き沈みによって「最後はどんなラストになるのか?」と目が離せなくなる。
「絶対に助かってハッピーエンド」
「いや、意外性を出してバッドエンド」
このどちらかをハラハラドキドキしながら待つしかないのだ。
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あらすじ
リサとケイトは仲の良い姉妹。
しかし、姉のリサが彼氏にフラれたことにより、妹のケイトがメキシコへバカンスに誘うのであった。
彼氏から「君は退屈な人間だ」と強烈なことを言われてしまったリサの心はボロボロだ(笑)
彼氏が、もっとマシなことを言っていればこんな事にならずに済んだのに・・・と悔やまれる(笑)
そう、「退屈」というキーワードを克服するために、危険な体験をテーマにしてしまうのだ。
地元の青年と仲良くなり、ケージ・ダイビングを挑戦しようとする2人。
檻の中に入ることで、サメを間近で見れるダイビングだ。
そして、皆さんご想像の通り、ケーブル関係の故障で海底に落ちる。
そして、当然酸素ボンベも減っていく。
さらに、無線が届かない。
さらに、湾岸警備隊は時間がかかる。
とどめが巨大ザメ。
海底47m、檻の中でのシチュエーションスリラーなのである。
驚愕の結末
勇敢なのは妹のケイト。
元々積極的な性格なので、なんとかピンチを切り抜けようとする。
無線機が届かない為、檻から出て上昇することを試みる。
この檻から出たときのドキドキ感が凄い。
ちょうど2メートルくらい先から闇となり、いつサメが出てきてもおかしくないのだ。
無線機が届くところまで行き、指示を聞くのであった。
こうした姉妹愛も見どころの一つである。
湾岸警備隊を待つ為の酸素ボンベを落としてもらい、それを檻から出て拾いにいくケイト。
しかし、ここでサメに攻撃されてしまう。
ケイトがどうなったのか?パニックを起こすリサ。
酸素も残り少なくなってしまい、なんとか檻の外にあった酸素ボンベを拾うリサであった。
何とか新しい酸素ボンベに交換できたリサ。
すると、いなくなっていたケイトから無線が入る。
なんとケイトは生きていたのである。
ケイトを助ける為に、今度はリサが檻を出て助けに向かう。
ケイトはなんとか生きていたが、重傷を負っていた。
そして、ケイトの傷の具合から湾岸警備隊を持つより浮上することを選択するのであった。
途中で何度かサメに襲われたが、必死の抵抗で何とか逃げ切るリサとケイト。
そして、見事船に救助されるのである。
2人とも助かるなんて、結構ハッピーエンドだなと思っていると!
皆さん予想していた「窒素酔いによる幻覚」。
これは伏線がかなりあったので解り易かったと思う。
まず、ケイトが助かっている時点で不自然だし、発煙筒でサメを迎撃したり、足を噛まれても助かったり、やはり変だった。
幻覚を見ながら何とか助かったリサであったが、そこにはケイトの姿はないのである。
この驚愕の結末は、なかなか後味が悪い・・・
彼氏から「退屈」と言われ、退屈でないことをやろうとした結果がコレだ・・・
視聴者も、タイトルの様に海底47mに突き落とされるようである。
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