※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

アメリカの都市伝説であるメン・イン・ブラック。

宇宙人の目撃者などに圧力をかける黒づくめの男たちというのが、元ネタである。

宇宙人と繋がっていて、その存在を外部に漏らさないように、目撃者を脅すのである。

リアリティのある中々面白い都市伝説だが、これが1997年に映画化して大ヒットする。

しかも、こういった背景を中心に描かれているので、UFOが流行った時代に生きた人にとっては、かなり興味深い作品となっている。

そして、この映画が大ヒットしたポイントは、エイリアンの種類の多さであろう。

多種多用なエイリアンが登場し、時には笑わせ、時には怖がらせてくれる。

特に敵役であったバグは強烈。

ゴキブリのエイリアンで、めちゃくちゃ気持ち悪い。服のスキマからゴキブリが出てきたりする。

この様に、従来のエイリアンのように怖くて強いイメージではなく、コミカルなデザインが最大の特徴である。

また、戦闘シーンもグロさはなく、こちらもコミカルな描写で素晴らしい。

簡単に言うと、子供と一緒に楽しめるエイリアン映画なのである。

 

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メン・イン・ブラックの入社試験

ニューヨークで刑事をしていた主人公ジェームズ(ウィル・スミス)は、ある日犯人を追いつめる。

しかし、その犯人が人間ではないことを知り驚愕する。

その事を署内で話すジェームズの元へ一人の黒づくめの男がやってくる。

その男は赤い光を発するペン型の機器を使って、ジェームズの話を聞いた人間の記憶を消すのであった。

エイリアンを追いつめた能力を評価し、MIBに入るようスカウトするのだった。

そして、その試験がなかなか面白い。

エリート中のエリートが集まり、一斉に試験を開始する。

まずは筆記テスト。

紙とペンだけ渡され、問題を解いていく。

テーブルがないので、みんな膝の上に用紙を置いたり、非常に書きにくい状態だった。

しかし、ジェームズは中央にあったテーブルを移動させてそれを利用する。

また、狙撃のテストでは皆エイリアンを撃つのに、ジェームズだけ女の子を撃つ。

実はエイリアンは悪さをしているわけではなく、普通に生活しているだけだったのだ。

逆に女の子は夜中にひとりで歩いている。

こういった判断力によりジェームズはMIBに入ることができたのだった。

 

サクサク進むストーリー展開

無駄なシーンが一切なく、サクサク進むストーリー展開で飽きずに観ることができる。

真剣な話をしている裏では、しっかりコメディを行っていたり、子供が退屈しそうなシーンでもしっかり繋ぎとめる工夫をしている。

例えば、レジックというエイリアンにバグの密入国船の情報を聞いている時に、車の中で妻(エイリアン)が出産するシーンがある。

重要な話をしている裏で、ジェームズがイカ型エイリアンに振り回されるのだ。

この様に、少しでも難しそうな話の時は同時にコメディを入れている。

こうした工夫は本当に凄い。

バイオレンスなシーンも、エッチなシーンもないのに、ここまで面白いのは、やはり子供にも楽しんでもらいたいという監督の心遣いなのであろう。

そして、そういったシーンがなくても名作は作れることを証明した映画でもある。

 

また続編のパート2では、様々なエイリアンが登場し、ハチャメチャなアクションが楽しめる。

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