※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

SFコメディ映画という枠組みであり、子供向けに思えるかもしれないが、大人も楽しめる名作だ。

まず、主人公のサイモン・ペッグとニック・フロストのコンビが最高!

この2人だけで安定した面白さがある。

なんとも言えない『安定感』なのである(笑)

途中、宇宙人のポールと遭遇して旅をするのだが、ポールとサイモン・ペッグが仲良くするので、ニック・フロストが嫉妬するのである。

もちろんゲイなどの設定ではないのだが、ヒューマンドラマなどにある「裏読み」としての嫉妬ではなく、爽快な嫉妬で心が温まる。

同性に対して、このような感情を持つ設定の着眼点はお見事だ。

宇宙人に友達をとられてヤキモチを焼くのである(笑)

すごいセンスだ!

 

また、随所にSF映画のオマージュがあり、SF好きにはたまらない作品となっている。

とくに、ラスボスがシガニー・ウィーバーって点が最高だ。

さんざんエイリアンを倒してきたヒーローが、さえない主人公たちのパンチでやっけられるのである(笑)

 

スポンサーリンク

 

伏線を読ませて、それを裏切るセンス

 

この映画の凄いところは、伏線をあえて読ませやすくしている点だ。

子供でもわかるように、伏線を読ませやすく演出している。

しかし、本当に凄いのは、その『読み』を裏切るセンスにある。

例えば、ポールが鳥を生き返らせた時点で、最終的に主人公コンビのどちらかが死ぬことは想像できる。

恐らく、そこに感動を持ってくるのだろうと視聴者は頭の片隅にインプットしておくわけだ。

そして、いざサイモン・ペッグが銃で撃たれて死ぬ。

「ここで感動の生き返らせシーンが始まる」と思いきや、かなりあっさり生き返る。

そこには感動もないほど、あっけないのである。

しかも、胸を撃たれて服もボロボロのはずなのに、次のシーンではシャツのボタンを閉めて隠している。

恐らく撮影順の影響だったに違いない(笑)

そして撃った張本人である恋人ルースの父は、悪びれることなく和んでいる(笑)

 

ラストは納得のハッピーエンド

ポールとも別れ、皆それぞれの生活に戻っていった。

その2年後、主人公2人は再びコミコンの会場にいた。

冒頭と同じような展開だ。

しかし、2年前のようなオタクとして来たのではない。

なんと『ポール』という大ヒット作品を作って人気者になっていたのである。

ポールがインスピレーションを与え、この作品が出来たのは言うまでもない。

大歓声の中、アダム・シャドウチャイルドに紹介されてステージに上がるのである。

夏休みに子供が友達とみると一生の思い出になると思う。

サイモン・ペッグとニック・フロストの友情が、丁度良い重さで実に爽やかなのである。

 

スポンサーリンク