※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
何も考えずに頭を空っぽにして観ると日頃の悩みやストレスもふっ飛ぶ作品が『オースティン・パワーズ』である。
主人公であるオースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)のバカバカしいキャラも素晴らしいが、何といっても敵役であるドクターイーブルのバカバカしさも半端ではない(笑)
特にビッグボーイ(型)の宇宙船に乗って逃走するという件は、あまりにもくだらなさに(良い意味で)最後まで目が離せなくなってしまう(笑)
また、小指を舐めるポーズも最高だ。
この様な感じで冒頭から強力な印象を与えてくれるドクターイーブルは、なんと主人公を演じているマイク・マイヤーズが演じている。
つまり、主役と敵役を両方演じているのだ。
また、このことは意外と知らない人もいるようで、マイク・マイヤーズの子供もドクターイーブルをパパが演じていることを知らないらしい。
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30年冷凍保存され、陰謀はどうなった?
『オースティン・パワーズ』には印象的なシーンがたくさんある。
ドクターイーブルがすぐに部下のイスを倒して火に投じるシーン。
Mr.ナンバー・ツーの秘書と日本風のお風呂に入るシーン。
イーブルの子供を勝手に作っていたシーン。
などなど、なぜか感情をくすぐられるようなシーンがたくさんあるのである。
中でも、ドクターイーブルが30年後に目覚めて、当時の陰謀を確認するのは少し哲学的である。
30年で世界は大きく変わっており、ほとんどの陰謀が実現されていたのである。
なかでも、政府を核兵器でゆするシーンは見事。
貨幣価値の変化を驚きと笑いに変えているのである。
こういった点からも、本作は単なるバカバカしいだけの映画ではなく、混沌している笑いの中にも秩序を盛り込んでいるのである。
フェムボットという女性型ロボット
ドクターイーブルの部下にはMr.ナンバー・ツーや、ランダム・タスクなど、これまた魅力的な敵役が多い。
その中でも「フェムボット」という女性型ロボットとの戦いは面白い。
まず、フェムボットを開発した理由はオースティンを誘惑して始末するというものだ。
つまり、オースティンの弱点を見事についた作戦だったのである。
しかもフェムボットは5体くらいいる。
この誘惑に勝てるのかオースティン?という展開だ。
最初はグラッときたオースティンであったが我に返り、今度は逆にオースティンがセクシーダンスを披露するのである(笑)
すると、オースティンのダンスがセクシー過ぎてフェムボットは興奮のあまり爆発してしまうのである(笑)
あ~くだらない(笑)
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