※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)の緊迫したポスターが興味をそそる映画『スカイスクレイパー』。
高層ビルから落ちるか?落ちないか?のシーンがポスターとなっており、そのスリリングさが見事に表現されている。
ただ、プロモーションに失敗したのか?日本では全然ヒットしなかった。
やはり素材がよくてもプロモーションがダメだとヒットは難しいのか?
さて、結論からいうとこの『スカイスクレイパー』は面白い!
何度も高い所から落ちそうになるシーンがあり、高所恐怖症の方はかなりドキドキされると思う。
CG映像もかなりリアルなので、高層から落ちる恐怖体験を何度も味わうことができる。
簡単に言うと「高い所から何度も落ちそうになる」これだけの映画である。
この恐怖にハマると、最後まで引き込まれていくであろう。
逆に、敵は弱い。
めちゃくちゃ弱い(笑)
強敵と戦うようなアクション映画ではなく、とにかく高い場所の臨場感を味わせる映画なのだ。
よって、強敵とのバトルに期待すると肩透かしをくらうかもしれない。
ド派手な銃撃戦も、カーチェイスもないが、とにかく高所の恐怖体験にドキドキワクワクできる映画なのだ。
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義足の設定が素晴らしい
この映画は高層ビルがメインで展開される。
街中を飛び回ることや、海を泳ぐシーンもない。
こういった限定された場所だからこそ、無敵の主人公に弱点を持たせることで、スリリングさが倍増するのである。
ドラゴンボールの悟空に「しっぽ」がなかったら?
ウルトラマンにカラータイマーがなかったら?
弱点があるからこそ面白いのである。
しかも、主人公はダイ・ハードのジョン・マクレーンではなく、筋肉モリモリのロック様(笑)
ロック様が無双するのもよいが、やはりこういったハンデがあることで、緊張感が高まるのである。
女暗殺者シャが、もっと活躍すれば…
この映画の致命的な弱点は敵が弱すぎる点である。
やはりアクション映画なので、もう少し悪役を強くしてもよかったと思う。
そんな中、女暗殺者「シャ」が圧倒的な存在感をみせてくれた。
スポンサーリンクこのシャが前半では狂気な活躍をみせるのだが、物語の設定上、後半は失速。
シャも高層ビルに入って、ラストの鏡の間で対決させたら面白かったと思う。
なぜ、こんないいキャラを前半で使い捨てしてしまったのか?
敵のリーダーを演じたローランド・ムーラーは、まったく個性が活きてない。というより記憶に残らない。
やはり、ラストにシャをもってくるほどの意外性があってもいいように思う。
そんなシャを演じたのは台湾の人気女優ハンナ・クィンリヴァン。
当時はまだ24歳で、ドウェインと並んでも悪役として引けを取らない。
このキャリアを活かして、今後も活躍して欲しいと思える女優だ。
子供と観る最高のアクション娯楽作品
グロい戦闘シーンもなく、エッチなシーンもない。
胸くそ悪くなる事もないので、子供と一緒にみるのに適した映画である。
だからこそ、意図的に敵を弱くしたのであろう。
ただ、それだとドウェインが日本にはハマらなかったのかもしれない。
もう少しアイドル的な俳優にしていたら、日本でもヒットした可能性がある。
ただ、それだと絶対につまらないが(笑)
マッチョでスキンヘッドのおじさんが、日本の子供達に受けていれば大ヒットしたと思われる。
ターゲット設定が日本では微妙に合わなかったのかもしれない。
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