※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
1975年に公開された『デス・レース2000年』のリメイクが、ジェイソン・ステイサム主演の本作『デスレース』である。
こちらは2012年のアメリカが舞台である。
経済危機によって治安が悪化し、刑務所の数が足りなくなり、民間企業が刑務所を運営するようになる。
そして、そこでビジネスが始まるのである。
なんと、囚人にレースさせてネット放送で収益を生み出すシステムなのである。
そして、レースはルールがほとんどない戦闘である。
武器などを積み込んで、相手を撃ちまくりゴールを目指す。
基本的に誰が1位か?というより、誰が生き残るか?という勝負となる。
この設定を飲み込めればかなり楽しめる作品である。
しかし、少しでも矛盾が気になる人には向いてないかもしれない(笑)
とにかく、車がガンガン弾け飛ぶ迫力を味わえるのだ。
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ジョアン・アレンがいい感じ
本作の敵役は、レースの相手ではなく刑務所の所長であるジョアン・アレンだ。
ジョアン・アレンと言えば、アカデミー賞に3度ノミネートされている実力派女優である。
マットデイモンのボーンシリーズでも知的なCIAを演じて存在感を見せつけた。
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そして、本作でも冷酷な所長として緊張感を存分に表現している。
また、ストーリー的にもコメディに行きそうな雰囲気をジョアン・アレンの存在によって、持ちこたえている。
例えば、レースではマリオカートのようなアイテムが出現する。
これは一歩間違えればコメディとなってしまう。(盾も全然意味がないし^^)
しかし、ジョアン・アレンが睨みを利かせることでシリアスな雰囲気を保つことに成功しているのだ。
カーアクションは最高峰
物語のほとんどのシーンはカーアクションとなり、終始ハラハラドキドキが味わえる。
車が宙を飛び、爆発し、衝突する。
尋常ではない車の痛めつけ方(笑)に、レースのルールなんてふっ飛んでしまう。
レースのカット割りもテンポがよいので、こういったカーアクションが苦手な方も飽きずに観られると思う。
ラストはどうなる?
いよいよ最終レースとなり、レースが始まる前に所長の動きがある。
なんと、ジェンセン(ジェイソン・ステイサム)の車には爆弾が仕掛けられ、さらにレース中のアイテムも使えなくしていたのである。
視聴率の稼ぎ頭であるジェンセン(フランケンシュタイン)を釈放させない為の罠なのである。
そんなジェンセンは所長のことなんてお見通しで、ライバルのジョーとレース前に脱走について話し合うのであった。
レース中は悟られぬように、適度に攻撃をするジョー。
しかし、打ち合わせたタイミングで脱獄をするのであった。
脱獄は成功し、所長には仕掛けた爆弾を返し、爽快なラストを向かえる。
しかし、エンドロールが終わると所長の声がこだまするのである。
「ナメたマネをして、私に逆らう奴は生かしておかない」と。
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