※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

ボクが高校生の時にこの映画は公開された。

映画雑誌などでもかなり力を入れて特集を組んでいた記憶がある。

公開前の少ない情報から、これまで見たことのない『巨大な宇宙船』と『迫力の爆破シーン』が予告で流れていた。

このシーンを見て、「すげぇ~映画だ」と電気が走った。

こんなに公開が待ち遠しかった映画は『インデペンデンスデイ』の他にない。

公開当日、学校を休んで観に行ったのを今でも覚えている。

そして、映画を観ていてこれほど楽しんだ時間はないというほど、その内容に刺激を受けた。

インターネットがなかった当時、パンフレットだけを頼りに電話で『グッズ』を購入したのも覚えている。

もちろん、その時見た環境などにもよるが、ボクにとってこの映画を超える作品はもうないだろうなと思っている。

退屈なシーンなど1つもなく、どのシーンも楽しめる映画なんて、コレ以外ないのではないか?

SFエンターテイメント映画なので、矛盾やツッコミどころも多い(笑)

しかし、それを差し引いても100点以下は付けられないほど最高なのだ。

 

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エイリアンの圧倒的な攻撃力

インデペンデンスデイが公開されるまで、宇宙船(UFO)といえば、小型な円盤しかなかった。

しかし、この作品の宇宙船はとんでもない。

なんと直径24キロメートル

24キロメートルといえば、小さな町くらいはある。

そんなバカデカイ宇宙船が上空に浮かんでいるのである。

町のほとんどは影に隠れ、恐ろしい雰囲気を見事に演出している。

そして、その攻撃力も凄まじい。

エンパイア・ステート・ビルを粉々にするほどの破壊光線を出すのだ。

道路に吹き荒れる火の渦と、吹き飛ぶ車。

一瞬で破壊されるホワイトハウス。

映画「エイリアン」はエイリアン自体が強かったが、インデペンデンスデイは宇宙船が強いという切り口で差別化しているのである。

エイリアン自体を主軸にして、H・R・ギーガーと戦わなかった判断が歴史的名作を生んだのである。

 

エイリアンを殴るウィルスミス

当時、エイリアンといえばシガニー・ウィーバーのエイリアンだ。

H・R・ギーガーがデザインした、あの見ただけでおぞましいエイリアンが印象にある。

強酸性の液体を出し、なんでも溶かしてしまうのだ。

手で触れるなんてとんでもないのである。

しかし、インデペンデンスデイではウィルスミスがパンチで殴る(笑)

そして蹴る(笑)

過剰なほどエイリアンに対して怯えていたボクたちに勇気を与えてくれるのである。

 

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人間のコンピューターウイルスがエイリアンに効くことを証明!

ウィルスミスと、もう一人の主人公であるジェフ・ゴールドブラム。

エコなどに興味がある天才エンジニアだが、野心がなく、ケーブルテレビ放送局の技師に落ち着いている。

ミサイルも、核兵器も無効化するエイリアンのシールドに人類がお手上げ状態の中、父の一言で人類を救うアイディアを思いつく。

政府が核兵器を使ったことによるいらだちから、酒に走るゴールドブラム。

そんなゴールドブラムに対して、父が「そんな所で寝てたら風邪ひくぞ」と言う。

すると、「父さんは天才だ!」と何かが閃く。

それは、エイリアンのマザーシップに『コンピューターウイルス』を感染させるという発明。

これにより、シールドで守られていたエイリアンの宇宙船に対して、ミサイル攻撃が可能になるである。

ここで視聴者は心の中で歓声をあげるのである。

ボクは映画館の中で拍手をしてしまった(笑)

そして、これは人間が作ったコンピューターウイルスが、エイリアンに効くことを証明してくれたシーンでもある。

これで、いつエイリアンが地球に来ても怖くない(笑)

 

 

エリア51も登場

宇宙人を語るうえで避けて通れない、最大の都市伝説「エリア51」。

そんなエリア51が登場する。

ホルマリン漬けの宇宙人がいたり良い雰囲気を出している。

そんな中、ウィルスミスが捕獲したエイリアンの解剖が始まる。

警備がまったくいない中で行う解剖に「大丈夫か?」と、おもわず叫ぶことだろう。

すると、解剖の途中、エイリアンが動き始め、解剖を行っている研究者たちは瞬殺されてしまうのである。

この解剖というエキゾチックなシーンを入れてくれるおかげで、まったく飽きずに観られるのだ

 

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大統領が自ら戦闘機に乗りエイリアンをやっける!

大統領のビル・プルマンは元戦闘機パイロット。

そんな経緯からか、パイロット不足と知ると自ら戦闘機に乗り込む。

さすが大統領!

リアリティなんて不要!ここまでエンタメの演出されてしうと、一周まわってかっこいいのである。

「オレも空の男だった」

こんなセリフを大統領が言ってしまったら、日本国民であるボクも心を鷲掴みにされてしまうのである。

そして、この行動は伝説の演説からの一連の行動であり、今作の中でも名シーンの一つであることは間違いない。

 

 

大統領の演説で奮い立つ人生

当時、高校生だったボクはこの演説を聞いて鳥肌が立った。

ビル・プルマンの力強い演説は、エンタメ映画でも感動に値する。

20年以上経ったいま、再度聞いてみても、当時を思い出し「やっぱり、この演説は最高だ」と思える。

以下が演説のセリフだ。

今から1時間後、君らは世界各国のパイロットと共に人類史上最大の作戦をスタートすることになる。

“人類”という言葉は、今日、新しい意味を持つ。

人種の違いを乗り越えて、1つの目的のために結ばれる。

今日は、くしくも7月4日。

これも何かの運命だ。

君らは再び自由のために戦う。

圧政や弾圧から逃れるためでなく、生き延びるためだ。

地球に存在する権利を守る為に。

勝利を手にしたらなら、7月4日は米国の祝日であるだけでなく、人類が断固たる決意を示した日として記憶されるだろう。

我々は戦わずして絶滅はない。

我々は生き残り、存在し続ける。

それが今日、我々がたたえる人類の独立記念日だ!

 

力強さと、確固たる決意が表現されていて、人生の逆境を乗り越える時に思い出したいほどの名シーンである。

 

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ラッセルと、その家族

農薬をまく畑を間違えてしまうほど酒に溺れているラッセル。

その理由は、数十年前に宇宙人にさらわれたのがきっかけだ。

元は腕のいいパイロット。

面倒見の良い兄と弟、そして年頃の娘との4人暮らしだ。

この冴えないラッセルおじさんが、ラストで大活躍をするのだ。

パイロット不足により、エイリアン撃墜の民間兵を募集する政府。

そこに名乗りをあげるのが我らがラッセルなのだ。

離陸もしてないのに、いきなりミサイル発射ボタンを押し間違えたり、これは期待ができる(笑)

そんな中、ゴールドブラムのコンピューターウイルスによって、宇宙船のバリアが解除された。

解除される時間は数分間。

弱点をみつけだし、そこにミサイルを撃ち込みヒーローになるかと思えたが、なんとラッセルのミサイルは不発・・・

しかし、次の瞬間、家族の写真をみて「自爆」の覚悟を決めるのであった。

ラッセルの自爆により、宇宙船の弱点がみつかり人類の反撃が始まるのである。

 

 

マザーシップを核兵器で撃墜

ラストはコンピューターウイルスをエイリアンのマザーシップに感染させる為、ウィルスミスとゴールドブラムの2人が宇宙へ向かう。

無事にウイルスを感染させ、シールドが解除され作戦は見事に完了した。

怪しい行動をとった2人の宇宙船を捕まえ、万事休すか?と思えたが、最後は核ミサイルをマザーシップに打ち込み自爆を試みる。

しかし、その反動で2人の宇宙船が動けるようになり、脱出するために全力を尽くす。

この脱出劇は最後のハラハラドキドキシーンであり、逃げられるかどうか?のスリリングな展開を楽しめる。

無事にマザーシップから脱出し、核ミサイルで吹き飛ぶエイリアンの宇宙船。

そして、無事に地球へ生還するのである。

エンタメ映画として最高のラストであり、これほどの満足感が味わえる映画はインデペンデンスデイ以外、ボクは知らない。

 

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