※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
先日、10年ぶりにパチコン屋さんに行ってみた時のこと。
海物語以外、知っている台はほとんどなかった。
そんな中「リング」のパチンコ台がある事にびっくり!
実際にやってみると、これが結構面白い^^
演出や、音、グラフィックも素晴らしく、リングの雰囲気が良く表現されてハマってしまう(笑)
そんな事もあって、リングのパチンコから、まだ観ていなかった「らせん」に興味がでてしまい観てみることにした。
当時「リング」と「らせん」は、同時上映だった記憶がある。
つまり、2本立ての映画だったのだ。
合計3時間以上!
当時、ボクは高校生くらいで「リング」は話題になっていたのだが、「後でビデオでみよう」という感じで興味があまりなかった。
ただ、ビデオで初めて「リング」を観たときの衝撃は凄まじかった!
まだDVDがなかった時代なので、ビデオテープの臨場感が半端じゃなかった。
その日の夜は、トイレに行けなかった(笑)
そんなホラーの名作「リング」に対して、「らせん」はイマイチの評判だったので、これまた先送りにした次第だ。
で、20年経ってようやく「らせん」を観た。
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高山の目的が不鮮明
「らせん」はラストまでは、かなり面白いミステリーに仕上がっている。
貞子の呪いを科学的に解明していくのが中心的な流れだ。
ネタバレになるが、最終的に高山×貞子がコンビを組む。
これは、もうキン肉マンの2000万パワーズに匹敵するくらいの衝撃だ(笑)
「リング」で高山(真田 広之)は貞子に殺される。
そんな高山を貞子が復活させて、しかも、それは高山が計算で行っていた、という訳が分からないラストだ。
最終的に高山が黒幕というどんでん返しを狙ったのかもしれないが、辻褄が合わないことが多すぎる。
この辺が爽快にわかりやすく説明できていたら、「らせん」の評価は「リング」と同等だったのかもしれない。
貞子の目的と、高山の目的が低次元過ぎて、感情移入できなくなってしまうのがこの映画のミスだと思う。
高野舞(中谷美紀)の出産から設定がグダグダ
後半になって、いよいよ貞子の呪いの仕組みが判明する頃、高野舞(中谷美紀)の遺体が発見される。
しかも、その遺体には出産の形跡がある・・・
確かに数日前、主人公の佐藤浩市と肉体関係を持った。
その出産して出てきたのが貞子・・・
「はぁ?」
しかも、貞子は派手好き・・・
「はぁ?」
しかも、貞子は色好み・・・
「はぁ?」
もう「リング」で築き上げた貞子のキャラ設定が粉々・・・
そして、高山(真田 広之)の設定もラストめちゃくちゃ。
高山にとって、貞子は恐怖の存在のはず(リングで殺されているから)
それが、あの世の何があったのか知らないけど、貞子の力を利用して、新人類を作り上げるというサイコパスに進化。
この、「あの世で、高山と貞子に何があったのか?」がわからないから、ラストが全然しっくりこない。
高山と貞子は恐らく意気投合した何があったのだが、それが描かれていないから視聴者は「ポカーン」とするしかない。
結局、高山という天才キャラも、貞子というホラーキャラも、この映画ではまったく活かせず残念なラストをむかえるのである。
ただラスト以外は、本格ミステリー的な面白さがあるので50点くらいが妥当。
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