※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
本作の主人公エリザベス・ハルジー(キャメロン・ディアス)は、金持ちの男をつかまえて自分の為に金を使いまくるめちゃくちゃな教師である。
とにかく男は金であり、中身を愛するようなことはない。付き合っている男性の誕生日すら覚えないという徹底ぶり。
そんなエリザベスは、こういった性格から結婚間近までいくのだが金目当てということを見抜かれ、破断になってしまうのであった。
この様に破天荒な人物が、中学校で先生をしているから面白い。
授業はといえばずっと映画鑑賞(落ちこぼれの天使たち)。生徒が観賞中に自分は寝るという徹底ぶり。
そんなめちゃくちゃな教師が、ある日、ボンボンの臨時男性教師(スコット)を狙うのである。
そして、タイプが胸の大きい女性だという情報を得、豊胸手術をしようとするのである。
しかし、豊胸手術には大金が必要となる。
そこで、生徒たちを使ってお金を集める悪巧みをするのであった。
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お金の為の努力
この映画の面白い所は、主人公のエリザベスはお金の為に努力する点であろう。
例えば、課外授業で「洗車」が儲かるとわかると、あの手この手を使って洗車で稼ごうとする。
また、共通テストで1位のクラスに賞金が出ると知ると、熱血教師に早変わりする。
そして、生徒の親から成績が良くならなければ返金するなどとそそのかし、マンツーマンレッスンというシステムまで導入する。
このお金の為に努力する点が非常に面白い。
後半は共感ポイントを作り感情移入させる
前半のエリザベスはダメダメ人間に描かれている。
男性関係や、お金関係、そして仕事もダメダメだ。
しかし、ある出来事から一気に感情移入するのである。
それが、失恋した生徒を励ますシーンだ。
リンカーン記念館に見学にいった祭、生徒の一人であるギャレットが女子生徒に告白をする。
リンカーンの説明を聞いているうちに奮い立ってしまったのだ。
こういった修学旅行的あるあるを入れてくるセンスがバツグン(笑)
そして、皆の前で見事に玉砕してしまったギャレット。
そんなギャレットを別室に連れていき、自分のブラジャーをプレゼントするエリザベス。
そのブラジャーを皆に見せることで、さっきの汚名をごまかせたのである。
こういった、勉強以外の生徒へのフォローが憎めない所なのである。
とにかくめちゃくちゃ(笑)
この様に、憎めない点を所々に散りばめてはいるが、90%以上はめちゃくちゃだ。
共通テストの問題を盗んだり、ライバル先生に毒入りリンゴを食べさせたり、共感できな点の方が多いかもしれない。
特に、日本のように「礼」や「道徳」を大切にする国では真剣に見過ぎてしまい、もしかしたらキャメロン・ディアスを嫌いになってしまう可能性もある(笑)
当然フィクションなので、頭を空っぽにして観るべき映画だ(笑)
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