※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
面白い映画は開始5分で引き込まれるものだ。
この『トランスポーター』も開始早々引き込まれる。
プロの運び屋である主人公フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)。
予定時刻の通り、銀行の前で車を待機させる。
そして、強盗犯が車に乗り込む。
つまり、強盗犯が客であり、目的地まで運ぶのがフランクの仕事である。
しかし、なかなか車を出さないフランク。
なぜなら、予定人数より1人多いから。
1秒でも早く立ち去らなければならない状況で、頑なにルールを守らせるフランク。
1人分の体重で、予定が変わってしまうのだ。
だからこそ、『契約厳守』という厳しいルールを設定しているのである。
強盗犯は仕方なく、下っ端らしき人物を射殺し予定の人数にするのであった。
そして、キレッキレのカーチェイスが始まる。
この冒頭だけで『掴み』は完璧だ。
緊迫した状況でもルールを厳守し、運び屋としての腕は超一流。
これだけで残りの時間もワクワクしてしまう。
スポンサーリンク
自らルールを破ってしまい急展開を迎える
フランクの運び屋としてのルールは3つ。
1.契約厳守
2.名前は聞かない
3.荷物は開けない
この3つを守る運び屋だからこそ、その業界では信頼されているのである。
ただ、これをずっと守っていたのでは話が進まない(笑)
ある仕事で、たまたまタイヤがパンクしてしまい、トランクを開けるフランク。
トランクに入っている荷物には、明らかに『人間』が入っているのであった。
その人物こそ、本作のヒロインであるライ・クワイ(スー・チー)だ。
あまりにも騒ぎ立て、荷物に不備があってはと思ったのか?それとも優しさからか?飲み物を与えたり、トイレに行かせる人情味をみせる。
つまり、ルールを自分で破ってしまったのだ。
そして、一応無事に荷物を送り届けるフランクだったが、なんと送り主ウォールから再度荷物運びを依頼されるのであった。
しかし、そのウォールから受け取った荷物は爆弾で、フランクを消すためのものだったのである。
たまたまジュースを買いに行っていたフランクは、爆発には巻き込まれず助かり、そこから物語が展開していく。
カーチェイスだけではない、圧倒的な強さ
ウォールから爆弾で殺されかけたフランクは怒り心頭。
ここは結構笑う所だと思われる。
いやいや、あんたが先にルールを破ったでしょ?(笑)と。
まぁ、そんな事はおかまいなしでブチ切れるフランクであった。
すぐにウォールがいた場所まで戻ったが、ウォールの姿はなかった。
しかし、手下を圧倒的な強さで壊滅させるのだ。
ここのアクションシーンは見どころの一つである。
ラストはコンテナを運ぶ
黒幕であるライの父は人身売買を企んでいた。
400人の中国人が人身売買を目的で密輸され、その400人を助けるというラストである。
つまりコンテナの運び屋という感じだ(笑)
このコンテナとのカーチェイスやアクションは迫力満点。
なるべくアクションは自分でこなすと言うジェイソン・ステイサム。
結構危険なアクションも多く、この映画でアクションスターの地位を確立したのも納得である。
ルールが無効になってしまったり、警部が美味しい所を持っていったり、冒頭の緊迫感は失速してしまうが、退屈せずに観られるアクション映画なのは間違いない。
スポンサーリンク