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※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

2010年ワールドカップは南アフリカで開催されたが、この映画を観た後だとよく開催できたなぁと思う。

内戦の悲惨さが全体的に盛り込まれており、平和ボケをしている日本にとって作り話としか思えないほど、それは残酷だ。

特に『少年兵』は観ていてとても辛い。

反政府軍は貧困な村を襲い、少年を拉致する。

そして、戦闘マシーンとして育て上げ、戦争の道具にしてしまう。

とても人間のすることではないが、目を向けるとそういった国や地域はたくさんあるのだ。

実際に人殺しをさせて後、麻薬を与えて快楽体験にすることで、冷酷な殺人マシーンにしてしまうのだ。

こういった少年兵がアフリカだけでも20万人はいるのだから胸が痛む。

ただ、それを行う大人にとっても、やはり政府軍から幼いころに受けた悲惨な体験が動機になっているわけである。

まさに負の連鎖だ。

 

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内戦の原因と、その背景

『ブラッド・ダイヤモンド』の中で、主人公であるレオナルド・ディカプリオは、よく人を銃で撃って殺す。

何のためらいもなく銃を撃つのである。

自分の利益を優先する冷徹な男のように描かれ、序盤から感情移入できる人は少ないはずだ。

序盤だけのディカプリオをみて「かっこいい」とか言う人はちょっと危ないと思う(笑)

しかし、中盤でディカプリオも小さい頃に黒人ゲリラに家族を殺され、深い傷を負っていた描写があり、そこからは一気に引き込まれていく。

つまり、南アフリカという地域において、正気でいられるほうがおかしいことなのである。

その原因が『資源』なのだ。

象牙・ゴム・金・石油、そしてダイヤモンド。

アフリカで資源が見つかる度に、その所有権を巡り戦争となる。

人を幸せにするはずの資源が、争いの種になっているのである。

そこには当然『取引相手』がいる。

取引相手が供給をコントロールすることで、価値をもコントロールし、利益を最大限にするのである。

そういった裏もしっかり描く今作は、人類社会にとって大きな意味を持つはずだ。

ボクもアフリカがここまで悲惨だとは恥ずかしながら知らなかったし、世界に向けてこういった作品を作ることは素晴らしい勇気だと思う。

また、ラストでディカプリオがアフリカの草原をみて「美しい」という所は、とても考えさせられるシーンだ。

ここまで裏の道を走り続け、アフリカの全てを知り尽くした男が、死ぬ間際ようやくアフリカの美しさを味わえたのだ。

町をまるごと戦場にしたり、後半の空爆シーンは度胆を抜かれる。

ここまで迫力のある戦闘シーンはなかなか見られないだろう。

しかし、アフリカの大自然を背景に、主人公2人が突き進む情景には到底適わないのである。

 

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