※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
ハリウッドの殿堂入りを果たしたジャック・ブラックがプロレスで魅せる作品だ。
と、言ってもメインは当然コメディ。
修道院の料理係として働くイグナシオ(ジャック・ブラック)が、プロレスラーとなって、子供の為にお金を手に入れようとする話だ。
コメディとして笑える要素は結構多い。
ただし、「笑いのツボが合う、合わない」は当然あるので、構えすぎて観ると楽しめないと思われる。
あまり構えず、自然な状態で観ることをおすすめしたい映画である。
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あらすじと感想
修道院で働くイグナシオは、小さな頃からプロレスラーに憧れていた。
しかし、修道院がレスリングを禁忌している為、プロレスラーは夢物語だったのである。
そんなある時、新しいシスターがやってくる。
そんなシスター・エンカルナシオン(アナ・デ・ラ・レゲラ)に一目惚れをしてしまうイグナシオだった。
しかし、修道院の上司からはいつも嫌味を言われ、食費もあまり回してもらえない為、みんなに良い料理を食べされることもできない。
全てが中途半端なイグナシオだったが、プロレス参加のポスターをみて決心する。
ここで面白いのはタッグマッチにしたことだろう。
シングルマッチより、コメディ的な展開にしやすいタッグマッチにしたことは、かなりよかったと思う。
しかも、パートナーは変な髪型のヤセ(エクトル・ヒメネス)。
言葉は悪いが、チビデブとヤセのコンビで戦えば、面白い構図がどんどん思いつくはずだ。
しかも、ボケとツッコミの役割をさせることも出来る。
また、試合以外でも結構面白い。
強くなる為に特訓をするのだが、まったくプロレスに関係ない特訓ばかりで、無駄に笑える。
この様な展開で進み、最後はチャンピオンに挑むことになる。
プロレスはまじめ
プロレスがテーマの映画なのだが、大技を使うようなシーンはほぼない。
ここはプロレスファンが観たら、少しがっかりしてしまうと思う。
少林寺サッカーのような、現実離れしたことはしない。
コメディなのに、プロレスは意外と真面目なのだ。
少林寺サッカーのように、もうド派手にプロレスを展開した方が面白った可能性は高い。
派手な技は一切なく、トップロープからのボディアタックくらいしか魅せる技がないのは残念。
(ワシの卵を飲む伏線の回収で面白いことは面白いが・・・)
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シスターがとにかくかわいい
ヒロインであるシスター・エンカルナシオン(アナ・デ・ラ・レゲラ)はめちゃくちゃかわいい。
ジャック・ブラックとのコントラスト効果で、一層美人にみえる。
主人公が夜のデートに誘うのだが、自分をアピールするのにお尻を引き締めるシーンは笑えた。
プロレスは物足りないかもしれないが、アナ・デ・ラ・レゲラの美貌は必ず満足すると思われる(笑)
ラストの場外リングアウトは?
ラストはワシの卵のおかげで、チャンピオン・ラムセスにボディアタックを決める。
ただ、そこは場外であり、レフェリーもカウントを数えている。
しかし、両者リングアウトなのだが勝ち名乗りをあげるのは主人公イグナシオ。
少し振り返ってみると、たしかに場外にボディアタックをしたあと、ラ・マヒストラルを決めている。
このラ・マヒストラルでカウント3を奪ったということか?
向うの国では場外でのフォールもアリなのかもしれない。
まとめ
この様に、プロレスがテーマの映画だが現実離れした技はなく、かなり真面目なプロレスを行う。
しかし、その訓練や、リング外のお笑い要素も多く、コメディとして良くまとまっている印象だ。
そして、戦う理由が孤児院の子供達の為という動機も良い。
重いサスペンス映画の後に観れば、爽やかな気分になれるはずだ。
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