※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
スピードの素晴らしい点は、3部構成にした所だろう。
冒頭のエレベーター。
メインのバス。
ラストの地下鉄。
メインのバスのみでも十分2時間は楽しめる。
バスが80キロ以上スピードを出すと爆弾が起動して、80キロ以下になると爆発する。
このアイディアだけでも2時間は持つ。
しかし、上記の3部構成にすることで、緊張と緩和の波を何度も味わせることに成功しているのだ。
現に冒頭のエレベーター救出だけでもスリリングだ。
閉じ込められた乗客を救助し、犯人を探す。
犯人は貨物用エレベーターでコントロールしていたのだ。
これだけでも1本分の作品は作れる。
しかし、このエレベーターのスリリングが終わると、早々にバスの展開へ進む。
そして、バスも一件落着かと思いきや、地下鉄へと進むのだ。
これだけスリリングが2時間が楽しめる映画は他にないであろう。
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あらすじと感想
ロサンゼルスの高層オフィスビルに爆弾が仕掛けられた。
ここで登場するのが、主人公であるジャック・キアヌ・リーブスだ。
ジャックはロサンゼルス市警スワットの隊員である。
相棒のハリーと見事なコンビネーションでエレベーターに閉じ込められている乗客を救助するのである。
犯人が臨機応変に対応していることを察し、近くにいると推測する。
そして、貨物用エレベーターにいることを突き止める。
そんな中、犯人の機転でハリーを人質に取られるが、人質を打つことで犯人を動揺させ、追い詰めることに成功する。
追い詰められた犯人は自爆したかのようにみえた・・・
しかし、実はまだ生きていて、後日さらなる犯行におよぶのであった。
今度は路線バスに爆弾を仕掛けたのである。
路線バスが時速80キロになると爆弾の起動装置が作動し、80キロ以下になると爆発する仕組みだ。
これを解除したければ、身代金を用意しなければならない。
バスの乗客を助ける為にジャックはそのバスへ自ら乗り込むのだった。
バスの中でも事件が!
救助の為にバスに乗り込むジャックだったが、すぐに事件が発生する。
乗客の一人が何か犯罪を犯している人物だったのである。
警察であるジャックが乗り込んで来るということは自分を逮捕しに来たと勘違いし、銃を構えるのである。
何とか落ち着かせようとするジャックだったが、他の乗客が刺激を与えてしまい、発泡してしまう。
それが何と、バスの運転手に当たってしまうだ。
重症となった運転手の代わりにサンドラブロックが運転するのである。
さらに、バスが渋滞に巻き込まれたり、国道で人を轢きそうになったり、どんどんトラブルが発生するのである。
バス内でのサスペンス、そして、バスの外でのトラブルによって、観ている側は一瞬も落ち着く時間がないのである。
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伝説の15メートルダイブ!
80キロ以上の速度で走り続ける必要がある為、通行止めとなっている建設中の道路を利用するジャック。
一般車がないので、邪魔もなく80キロ以上を維持できる。
しかし、この建設中の道路にトラブルが発生する。
なんと地図上では建設完了しているのだが、まだ建設途中の場所があるのだ。
なんと15メートル途切れた区間があるのだった。
つまりバスで15メートル飛ばなければならないのである。
ジャックはアクセルを目一杯踏み、ジャンプに賭けるのであった。
そして見事に15メートルを渡りきるのであった。
このシーンは本当に迫力があって必見だ。
キアヌ・リーブスのアクションは必見!
スピードはキアヌ・リーブスのアクションがかなり多く観られる。
普通車からバスに飛び乗るシーン。
高速道路でカーチェイスを繰り広げるシーン。
バスの下に潜り込むシーン。
かなり危険なシーンも多く、終始ハラハラドキドキが味わえる。
あの印象的な短髪もグッドだ。
しかし、撮影当初は短く切り過ぎていたようで、監督のヤン・デ・ボンから怒られたようだ。
野球少年のような頭だったので、髪型が目立たないキアヌが遠く映るシーンから撮影を始めたと語っている。
時間のスピードも上がる?
このスピードを観ていると2時間があっという間だ。
ポップコーンを食べる隙も与えてくれない(笑)
それほど緊張の連続であり、その緊張を保ちながら右肩上がりで展開していくストーリーは見事。
他の映画とは時間の進み方が違うと感じるほど、スピードを体感することができる映画なのだ。
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