『ボーダーライン』は、メキシコの麻薬組織(カルテル)についてリアルに描く社会派サスペンス映画である。様々な工夫をしながら、リアリティを出す演出は見事である。例えば、主人公のケイト(エミリー・ブラント)は優秀なFBI誘拐即・・・
『ボーダーライン』は、メキシコの麻薬組織(カルテル)についてリアルに描く社会派サスペンス映画である。様々な工夫をしながら、リアリティを出す演出は見事である。例えば、主人公のケイト(エミリー・ブラント)は優秀なFBI誘拐即・・・
高校の卒業イベントで訪れた遊園地。主人公のウェンディ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が友達とジェットコースターに乗ろうとするとデジャブ(予知夢)を見る。なんと、ジェットコースターが脱線し、乗っている全員が亡くなっ・・・
元イギリス陸軍特殊部隊(通称SAS)だったラナルフ・ファインズが書いた冒険小説を元にしている『キラーエリート』。冒頭で「実話を元にしている」となっているが、少し設定に無理があるシーンが多々ある。恐らく5%くらい実話で、残・・・
『ロード・オブ・ザ・リング(旅の仲間)』を2002年に映画館で観た時、正直自分には合わない作品だと思った。178分(約3時間)という長さ、展開の遅いストーリー、1話で完結しないシナリオなどなど、映像や世界観は最高なのだが・・・
ラスベガスを舞台にジェイソンステイサムが少し暴れる『ワイルドカード』。「少し暴れる」と表現したのは、ド派手なカーチェイスもなく、アクションもこじんまりとしているからである。ただ、今回は「ギャンブル」というアイテムがあり、・・・
「MTVがロックを殺した!」など叫ぶシーンがあるのだが、MTVはこの映画の配給元となっており、まさにロックだ(笑)脚本を担当したマイク・ホワイトのロック愛も素晴らしい。また、マイク・ホワイトは主人公と同居をしているネッド・・・
GOTHゴスの原作を読んだときの衝撃はまだ覚えている。本格ミステリ大賞を受賞した原作は、非常によく構成されていて、短編のようでありそれぞれがつながっている作品だ。中でも「犬」は、めちゃくちゃ衝撃的だった。映像化は不可能で・・・
この映画はクセが強いのだが、明確な意図はそれほどないと思われる。監督であり、脚本も担当したナチョ・ビガロンドは低予算で怪獣映画を撮りたかったとインタビューで答えている。その為に、怪獣は登場するが、それほど長いシーンを作ら・・・
『ノーカントリー』は「難解」という意見も多いが、ストーリー的には超シンプルである。麻薬取引の金をガメた男を、殺し屋が追いかけるだけの話である。しかし、この映画は『演出』をメインテーマにしており、本来はシンプルなところを『・・・
本作『パッセンジャーズ』は何の予備知識も持たず観たのだが、ラストまで非常に楽しめる映画だった。墜落事故から物語が始まり、その生存者達の心のケアをするセラピストが主人公クレア(アン・ハサウェイ)である。生存者を集め、グルー・・・