※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
先に、映画の点数から申しますと、ハッピーエンドに胸をなで下ろしたこと、そして何よりヒューマンドラマの傑作であることを鑑み、90点です。
ギフテッド…それは一言でいうと、皆さんご存知のとおり“天才”です。
私とは、全く無縁なものであります(涙)
7歳の少女メアリーは数学の天才、ギフテッドです。
亡くなった母親の弟フランクと片目の猫フレッドと幸せに暮らす、チョッと生意気だけど心優しい女の子であります。
幸せは確かにそこにありました。そう、小学校に入学するまでは…
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悪役イブリン
小学校に入学すると脅威の計算能力を発揮し、ギフテッドであることが露呈します。
やがて、正義感から上級生とトラブルを起こし、叔父フランクは校長からギフテッド教育の名門校への転校を打診されますが、決然と断ります。
なぜならば、メアリーの母親であり彼女自身が“ギフテッド”であった姉から、普通の子どもとして育てて欲しいという願いを託されていたからです。
ところが、そこにフランクの母親イブリンが現れ、自分の娘が成し遂げられなかった偉業を孫に託すべく、強硬にギフテッド教育を受けさせようとするのでした。
こういう自分の悲願を子どもや孫に押し付け、夢を叶えようとする親っていますよね。
そのせいで、娘は自殺してしまったというのに…昔、誰かが言っていました。
「子どもの幸せはテストの点数などでは決して推しはかれない。それを決めるのは、子どもの目の輝きだ!」と。
そんなことにはお構いなしのイブリンばあちゃんは、裁判まで起こして条件付きとはいえ、フランクとメアリーの暮らしを引き裂きます。そのときのメアリーの悲痛な叫びといったら…
人は幸せになるために生まれてきた
最終的には、亡くなった娘の本当の遺志を理解したイブリンは、フランクとメアリーが再び一緒に暮らすことを許すのでした。
私のように大人になり切れなかった人間は親になる資格はございません。
しかし、自分が最初から大人であったような顔をして、子どもの気持ちを一顧だにしない人間は、もっとその資格がないと、私は思います。
子どもは社会の宝です。
その社会の宝の幸せを成就するために大人は存在します。
「人はなぜ生まれてきたんでしょうか?」その問いに、ある偉い人はこう答えました。
「人は幸せになるために生まれてきたんです。」と。
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