※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

天国と地獄、悪魔と天使、神とサタンなどなど、こうった世界観が好きな方にとって『コンスタンティン』はたまらない作品であろう。

まるでロールプレイングゲームのようなダークファンタジー的な要素をふんだんに取り入れている。

しかも主人公ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)のキャラがぶっきらぼうでカッコイイ。

ヘビースモーカーで利己的、そしてやさぐれている感じがたまらない。

ただ、このキャラ設定にも理由がある。

ジョンは子供のときら霊感をもっており、そこらじゅうに悪魔が見えてしまう。

そういった人生に失望し、自ら命を絶とうとするのであった。

しかし、それは地獄行きを意味するのだ。

キリスト教(カトリック)は自ら命を絶つ者は地獄に落ちるとされている。

何度が地獄の世界を体験したジョンは、地獄には行きたいないという思いから、悪魔祓いを仕事にして善行を積もうとする。

そうすることにより、天国に行ける望みを持っているのだ。

 

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ガブリエルの目的や魅力について

『コンスタンティン』で最も魅力的なキャラは誰か?

恐らくガブリエルが支持を集めると思う。

ティルダ・スウィントン演じるガブリエルというキャラは天界側のキャラである。

それなのに、いじわるというか慈悲がない(笑)

悪魔祓いをして必死に天国に行こうとするジョンに対して、「無駄だ」と突き落す。

神を崇拝し過ぎるあまり、人間の罪について疑問をもっている。

重罪人でも悔い改めれば赦されるという考えに納得がいってないのである。

そういった背景から、天界側なはずなのにサタンの息子を人間界に連れてこようとする。

人間を懲らしめようとしているのだ。

つまり、偏り過ぎているのだ。

しかし、最後はサタンに翼を折られ、天使ではなくなってしまう。

そして、ジョンに殴られ嬉しそうにする。

この様に、ガブリエルは感情の起伏が激しく、作品に深みを与える凄いキャラなのである。

 

ラスト、チャズはどうなった?

ジョンの片腕として最後に大活躍をしたチャズ。

そんなチャズだが、エンドロールが終わるとおまけ映像が出てくる。

ジョンがチャズのお墓にライターを置くのだが、お墓からチャズが現れ、翼をはためかせ天に向かうのである。

これは、つまりチャズが天使になったことを意味する。

最後に善行を行ったチャズに対して、天使にさせたという終わり方だ。

善行をすれば天国に行けるよ、というメッセージとして受け取ることもでき、それは天国に憧れるジャンに対しての答えである。

ただ、チャズは元々天使だったという意見も出てくるだろう。

そうすると、パパ・ミッドナイトの店の入り口で霊力チェックをパスできなかった理由がないので、やはり、善行をして天使になったという方がスマートである。

 

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