※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
1979年に公開された本作『マッドマックス』。
監督ジョージミラーが地元の友人からお金を借りて作った、超低予算の映画である。
しかし、いざ映画が公開されると、噂が噂をよび空前の大ヒット映画になってしまった。
そして、なんと映画の制作費と興行収入の差が最も大きい映画としてギネスにも登録されたのである。
簡単にいうと、最も費用対効果が高かった映画ということだ。
そんな『マッドマックス』の魅力だが、一言でいうと命がけのカーアクションである。
40年前の映画なので、当然CGやワイヤーアクションなどもない。
すべてスタントマンが命がけでアクションを行っていたのである。
そして伝説となっている、タイヤが頭に直撃するというような計算外のシーンもある。
こういった迫力のある命がけの映像によって、『撮影の時スタントマンが2人死んだ』という噂も広がった。
もちろん、そういった事故はなく、臨場感のあるアクションシーンによって自然と生まれた都市伝説なのだ。
よって、当時リアルタイムで観ていた人にとっては最高傑作なのである。
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あらすじと感想
近未来、暴走族による治安の悪化が社会問題となっていた。
暴走族は警察官を罵り、やりたい放題なのである。
そんな中、腕のよい一人の警察官がいた。
それが主人公のマックス(メル・ギブソン)だ。
ある日、ナイトライダーという暴走族のメンバーが、特殊警察のパトカー『インターセプター』を盗んで逃走する。
マックスとのカーチェイスの末、ナイトライダーは運転操作を誤り事故死してしまう。
これに黙ってないのが暴走族だ。
暴走族のリーダーであるトーカッターは、ナイトライダーの報復を決意するのであった。
そして、マックスの友人である特殊警察のジム・グースが暴走族の報復により命を奪われてしまった。
身の危険を感じたマックスは、家族とともに休暇に入ることになった。
しかし、暴走族によって、マックスは家族を失うのであった。
復讐に燃えるマックスは、『V8インターセプター』に乗って暴走族と戦うのであった。
内容はつまらない?
上記のあらすじが簡単な内容だが、ストーリー的には非常にシンプルである。
正義と悪の戦い、そして正義の苦悩である。
とくに「どんでん返し」があるわけでもなく、意外性もない。
そして、こういったシンプルな内容のおかげで、カーアクションが淀みなく楽しめるのである。
複雑なストーリー展開で意外性などを強調する現代の映画と比べたら、シンプルすぎるので「つまらない」と感じるかもしれない。
しかし、CGもなければ、カメラ機材も全然劣る時代なのに、今の映画よりも迫力のあるアクションを体験できるのは、生のスタントマンが命がけでスタントした賜物であろう。
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