※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

1979年に公開された「エイリアン」がシリーズの元祖である。

40年以上も前の作品なのだが、その世界観は今観ても古さを感じない。

逆に今観ても未来を感じさせるデザイン・演出は見事というしかないであろう。

そして、このエイリアンの風貌をみよ!

「エイリアン」が公開されてから40年経ち、他にも様々な宇宙人モノが登場したが、このデザインを超える宇宙人は存在しない。

恐らく、後100年経ってもこのエイリアンのデザインは古びることはないのではないか?

H・R・ギーガーが生み出したエイリアンの風貌は、40年以上経ったいまでも地球人に恐怖を与え続けているのである。

 

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あらすじと感想

宇宙貨物船ノストロモ号は7人の人間を乗せ、地球に向かっていた。

他の惑星で採掘した鉱石を地球に持ち帰るのが7人の仕事なのだ。

そんな7人が地球に帰る途中、謎の信号を受信する。

信号が送られてくるということは、知的生命体が送っている可能性が高いということだ。

もしかしたら、SOS(遭難信号)のサインかもしれない。

この仕事の雇用契約書には「知的生命体の信号を受信したら調査すること」と書いてある。

これをやらないと給料がもらえなくなるので、みんな渋々調査を開始するのであった。

信号を送信している小惑星に到着すると、そこには大きな宇宙船があり、中に入ってみることになった。

宇宙船の中に入ってみると、なんと宇宙人と思われる化石があった。

その宇宙人を調べてみると、胸が破裂したような形跡があり、調査員は困惑する。

さらに調査を進めていくと、卵のような物体がたくさんある空間に辿りつく。

調査員の1人であるケインが卵を調べていると、急に中から何かが飛び出してきた。

そしてケインのヘルメットにくっつき、ヘルメットカバーを溶かし顔から離れないのである。

危険を感じた調査員はスグにノストロモ号に戻るのであった・・・

 

信号はSOSではなく危険信号だった

主人公リプリー(シガニー・ウィーバー)が信号を調べていると、驚愕の事実が判明した。

謎の宇宙船が送っている信号は、SOSではなく警告であったのだ。

つまり「危険だぞ」とう信号だったのだ。

この辺から、どんどん不安と恐怖が襲ってくるのである。

 

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エイリアンの体液

ケインの顔にくっついたエイリアンを離そうと、ナイフでエイリアンを切ろうとした瞬間!

飛び散った体液は、なんと床を溶かし始めたではないか!

エイリアンの体液は強力な酸なのである。

これによって、ケインの顔から話すことを諦めることになってしまう。

しかし、みんなが目を離したら、なんとエイリアンはもういなくなっている・・・

ケインも立ち上がり、大丈夫なように感じたが、なんと胸が裂かれ、中から少し大きくなったエイリアンが出てくるのであった。

つまり、ケインの体内でエイリアンは幼体を産み付けられていたのだった。

 

宇宙船内サスペンス

防疫の為に最初からエイリアンを危険視していたリプリー。

その一方、貴重な資料として地球に持ち帰ることを希望するアッシュ。

リプリーは問題を解決するメインコンピューター(マザー)にアクセスをする。

すると、驚愕の事実が判明するのであった。

なんと雇い主である地球の会社は、最初からエイリアンの捕獲が目的だったのである。

軍事兵器として高い戦闘力があるエイリアンをビジネスにする計画だったわけだ。

しかも、エイリアンを持ち帰る為に、乗組員が犠牲になってもよい、という指示をアッシュに出している。

では、なぜアッシュはこんなに冷酷なのか?

アッシュの暴走を阻止しようと殴りかかると、白い液体やチューブのようなものが体内から出てきた。

そう、アッシュは人間ではなくアンドロイドだったのだ。

会社側が乗組員を監視するためにアンドロイドを一緒に乗車させていたわけである。

この様な、宇宙船でのサスペンス的な要素もあり、エイリアンの恐怖と、人間側の恐怖を交互に描いているのだ。

 

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猫の演出が最高

リプリーは宇宙船の中に「ジョーンズ」という猫を飼っていた。

この猫の演出がハラハラドキドキを倍増させる。

例えば、エイリアンが隠れていると思いきや、猫だったり。

猫をみつけようと思ったらエイリアンだったり。

もう、この猫が与える影響は計り知れないのである(笑)

 

エイリアンが宇宙船にマッチする

ラストは1人残されたリプリーが脱出艇で逃れようとする。

しかし、なんとエイリアンも乗り込んでいたのだった。

船内に潜むエイリアンが、船内のデザインにマッチしていて、まるでカメレオンのように一体化している。

これが一層恐怖を生み出す。

視聴者は「そこにエイリアンがいるよリプリー!」と心の中で叫ぶのである。

 

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