※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

このバニラ・スカイは、よく「トム・クルーズはいつ死んだのか?」という議論がされる。

ぶっちゃけ、どこでもいいと思う(笑)。

 

物語上では、事故後、人工冬眠の契約をして・・・という感じだが、事故で死んだのかもしれない。

ぶっちゃけ、どこでもいい。

映画だし(笑)。

 

一番大切なのは、生前に1度だけ「ペネロペ」で出会い、永遠の恋が始まるということなのだ。

 

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人工冬眠でもペネロペに恋し、死んでいたとしても記憶の中で恋をしている。

あの一晩の出会いによって、夢の中でも恋し、苦しむところが切ないのである。

これって、10代の恋に似ていませんか?

「あの時、ああしていれば・・・」に近い感情。

小学6年生で、なんかいい感じになったけど、中学がバラバラになってしまった・・・

中学・高校・大学・・・

様々なシチュエーションの中で、言い方は悪いが、中途半端な恋って誰にでもあると思う。

 

そんな(いい意味での)中途半端な恋というのが、実は一番苦しむものなのだ。

 

 

ペネロペが天使すぎる!

この映画が成功するかどうかって、実はペネロペに左右されるところが大きい。

なぜなら、トムクルーズが寝ても覚めてものめり込むようなキャラでなくては、感情移入できないからだ。

これからビッグになるペネロペと、すでに人気者のキャメロンディアスをキャスティングしたのは、結構挑戦だったと思う。

キャメロンディアスに気持ちが向かってしまうと、すべてが崩れてしまうからだ。

しかし、そこはこれから大出世するペネロペの天使するぎる演技によって、無用な心配になるのである。

 

まぁ、とにかく可愛いのである!

 

天使すぎるのだ!

 

だからこそ、よけいにあの一夜の出会いが淡く、切なくなる。

 

そして「もし、あの事故がなければ・・・」と、感情レベルでも、過去・現在・未来をいったりきたりできるのである。

 

トムクルーズファンは少しトラウマになるかも・・・

今回の映画でトムクルーズは事故後の後遺症として、顔に傷を負うことになる。

これが結構リアルな特殊メイクなのだ。

熱狂的なトムクリーズファンは、ちょっと目を背けたくなるほど顔が醜くなってしまう。

この特殊メイクは結構、頭に残ってしまう。

さすがのトムクルーズも、目を伏せたくなるほどなのだ。

男の私でさえ、ちょっと気持ちが落ち込んでしまうので、熱狂的なトムクルーズのファンは少し心配である。

 

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どこまでが現実で、どこからが夢なのか?

こういった不思議系で頭が混乱するのが好きな人はおすすめの映画だ。

 

ただし、答えはないので、答え探しに必死にならない方がよい。

 

冒頭でも書いたが、この映画は「永遠なる切なき恋」なのである。

最愛のモノを手に入れた瞬間、最愛のモノを失ってしまう悲しみ・・・

夢の中でも(いい意味で)苦しむほど、ペネロペは天使なのである。

 

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