※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。

PCゲームからの映画化のようだが、とりあえずポスター(ジャケット)からホラー系かなぁと想像できる。

観はじめると、各キャラの演技はさておき、独特の世界観が表現されており引き込まれる。

田舎の村で、すべての学生が女子という設定。

その女子生徒も田舎っぽい感じがしない、潔いところがGood。

昭和58年という設定なのに、スカートの丈が「平成」なのである。

つまり、そもそもリアリティ追求型の映画ではないのだ。

これを最初に表現しているので、こちらも色眼鏡を外して観ることができる。

あくまでもPCゲーム、つまり「ゲームを中心としたノンフィクションを描きますから、そういった視点で観て下さいね」というメッセージなのである

だからこそ、リアリティを求めたり、時系列を求めたり、サスペンスを求めたりするのはナンセンスなのである。

もう、割切って観るべきなのである。

 

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「ひぐらしのなく頃に」の内容

主人公の前原圭一が昭和58年に雛見沢村へ引っ越したところから物語はスタートする。

その転校した学校は、なんと主人公以外は全員女の子。

なんとも羨ましい転校生である^^

主人公はすぐに皆と仲良くなって、転校生活をエンジョイするのだった。

しかし、雛見沢村の独特の風習を知っていくうちに怪奇現象が起こってくる・・・

以上がメインストーリーだ。

 

オヤシロサマとは?

雛見沢村が大事にしているオヤシロサマという守り神。

このオヤシロサマによって、物語が進んでいく。

村人が信仰しているオヤシロサマ。その祟りがホラー感を演出している。

この辺の雰囲気は見事に表現されており、「綿流し」という伝統行事もスパイス的な恐怖を視聴者にあたえている。

こういう田舎の方の伝統儀式は、独特の雰囲気がありリアルに怖いものである。

しかも、こういうものに限って昔あった災いなどを表現する。

ひぐらしのなく頃にの、この伝統行事も効果的なシーンとして巧みに表現されている。

 

ただし、問題もある

村の奇妙な雰囲気と明るい女子生徒のコントラストで、強引に話を進めていく展開なのだが、実はそれほど飽きはこない。

主人公と誰が恋愛関係になるのか?など色々考えてしまい先が気になってしまうのである^^

しかし、現実と幻覚の区別がつかなくなったり、誰が見方で誰が敵なのかもわかりづらい。

最終的に答えはでないで映画が終了する。

もしかしたらPCゲームをプレイしている人ならわかるのかもしれないが、こういう中途半端なラストは評価が落ちると思う。

消化不十分ではあるが、ラスト以外の世界観は面白いと思うし、ホラー的要素も楽しめると思う。

ひぐらし鳴く夏場に観ると、映画の世界観がより伝わるはずだ。

そして余談だが、この映画を観た後に田舎に引っ越すのは結構勇気がいると思う^^

ひぐらしが鳴く季節に涼みたいのであればオススメの映画だ。
(ホラーとして涼んで下さいね^^内容で涼まないように)

 

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