※この記事には作品の感想(ネタバレ)が書かれておりますのでご注意ください。
グリンチはクリスマスシーズンに子供と一緒に観るには最高の映画である。
逆に真夏に大人が一人で観るのは最悪だ(笑)
それぞれの登場人物の気持ちを一緒に考えて観るなら、それは本当に素晴らしい教材となる。
主人公がひねくれ者という掴みを与えて、それがどうなればみんな幸せになるのか?を話し合いながら観れば、きっとその子の人生の役に立つであろう。
ラストでグリンチが何の言い訳もせず、迷惑をかけたことを素直に謝るシーンは、きっと良い影響を与えてくれるであろう。
このように、子供と一緒に観れば素晴らしい時間を過ごせるはずだ。
しかし、大人が一人でグリンチを観ても、やはり内容が中々入ってこないと思われる。
最大の特徴である「ひねくれ者」の設定が、あまりひねくれてないのだ(笑)
冒頭からギリギリいい人という空気がでているので、ハラハラドキドキもなく、すべて予定調和なのである。
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目次
あらすじ
主人公であるグリンチはクリスマスがめちゃくちゃ嫌いであった。
なぜなら友達がいないからである。
常に一人であるため、クリスマスでみんなが幸せそうにしていることが許せないのだ。
グリンチは過去に孤児院で育てられた経験をしているのである。
誰も友達はおらず、プレゼントもご馳走も経験したことがなかったのだ。
こういった環境によって、意地悪でひねくれた性格になったしまったのである。
よって、人々がクリスマスで幸せそうにしているのが許せないのである。
そこで、なんとクリスマスを破壊する計画を立てるのであった。
これを「クリスマスを盗む」と表現し、本作のキャッチコピー的な言い回しとなっているのだ。
各家のクリスマスに関連するものを全て盗み出し、クリスマスを阻止しようと考えるのである。
グリンチは機械に強く、様々な機械を利用して、村の各家庭からガンガンクリスマスに関するものを盗み出していくのだ。
それほど意地悪ではない(笑)
本作の致命的な点はグリンチがそれほど意地悪ではない点である。
意地悪の描写はいくつかあるのだが、それほどの意地悪というのはない。
精神的にくるおゆな意地悪シーンはないので、グリンチに感情移入しすぎてしまう。
もう少し意地悪に描いた方がラストの改心で心を打つかもしれなかったので、そこが残念ではある。
CGは完璧
物語的には大人は少し消化不良になる可能性はあるが、子供は十分に楽しめると思う。
そして、本作はミニオンでお馴染みのイルミネーション・エンターテイメントが制作しており、その映像美は圧巻である。
グリンチという架空のキャラを毛の一本一本見事に表現されている。
あまり意地悪にしすぎると子供に影響があるからだと思われるが、もう少しねちっこく意地悪に徹すれば、ラストのパラディンになったギャップが演出できたと思われる。
ただし、これはあくまでも大人の意見であり、子供向けとしては100点満点の作品であろう。
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